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恋乱〜続・恋花2

恋乱〜続・恋花2


桜の満開を迎え、暖かい風が花びらを散らす。
雲ひとつない空を見上げ、つくしはあまりの気持ちよさに目を瞑った。

「もっと緊張して強張った顔してるかと思った…」

花沢邸のドアの前で空を見上げているつくしに、類は驚いたように言った。

「類…」
「可愛いね。その格好」
「桜子に借りたの」


大学に入っても、仲良し女子4人組で盛り上がろうよと滋が、桜子、優紀、つくしに声を掛けてくれることで、繋がりを保っていた。
つくしにしても、気が置けない友人である3人に会えるのはこの上なく嬉しいことではあったが、つくしと司を思って身を引いた形になった滋に、類とのことは言いづらかった。
優紀と桜子は、何となく気が付いているような雰囲気だったが、つくしから何も言わずにいることを無理やり聞き出すようなことはしなかった。
しかし、ずっと黙っていることなど出来るはずもなく、類と結婚するという話が具体的になると、珍しくつくしから彼女達を呼び出したのだ。

類との経緯、近いうちにご両親へ挨拶に行くことを話すと、桜子は、先輩が幸せになれるならどなたでも構いませんわと、優紀もそれに頷いた。
つくしが1番気になっていた滋も、化粧が全部落ちるのではないかと思うほど泣きながら、つくしにおめでとうと言ったのだった。

その時のことを思い出し、3人の懐の深さに感謝をし、つくしは類に薄く微笑んだ。


「ちょうど昼だし、食事しながら話そう」
「うん。お邪魔します」





「お初にお目にかかります。牧野つくしと申します」

50畳はありそうな、リビングに案内され、類の両親を前にすると、つくしは少なからず緊張していたものの、何とか落ち着いて挨拶することが出来た。

「初めまして牧野さん、類の父の花沢聡です。隣は妻の美和子です」
「よろしくね」
「よろしくお願いします」

類の両親は、つくしに優しく微笑むと、座るように促す。

「失礼します」

類と共に椅子に腰を掛けると、すぐに食事が運ばれてきた。
本当にF3のお陰でつくしの食事のマナーは完璧だった。
出された和懐石を美味しそうに食べる様子を、類が愛おしそうに見つめていることには気が付いていない。

「ふふっ、あなた本当に類さんに大切にされてるのね」
「えっ…?」
「こんな類さんの顔…初めて見たわ…」

美和子に言われて、つくしも類を見るが、いつもの通り、薄茶色の目を細めて微笑んでいる。

「類っ、あたしが食べてるの笑って見てるの止めてって、いつも言ってるでしょ!?」

つくしが恥ずかしさからか顔を朱色に染め、拗ねたように頬を膨らませると目をそらした。

「ぷっくく…あんたのその顔…面白すぎ…」
「も〜類っ!」

その2人の様子に、類の両親は目を丸くして驚愕の表情を浮かべた。
離れて暮らす類の両親は、決して類に対して愛情がないわけではないが、離れていた時間が長過ぎて、自分たちの息子のことを何ひとつ知らないのだ。
少なくとも、ビジネスの話をしている時には笑顔など見たこともなかったのだろう。


「牧野さん…いえ、つくしさんと呼んでもいいかな?」

穏やかな笑みを浮かべて、聡がつくしに話しかけると、つくしは慌てて居住まいを正す。

「あ、はい。もちろん」
「私たちは、類の幸せそうな顔を見ることが出来ただけで充分です。類のことお願いしますね」
「え…あ、はい!!ありがとうございますっ!」


食事が終わると、類は両親の前で、つくしに胸のポケットから1枚の用紙を出して手渡す。

「何?」
「あとは、つくしが書くだけだよ…」

急に名前で呼ばれたことに、頬を染めると、用紙を受け取り開いていく。
そこには、つくしの欄以外は全て記入済みの婚姻届だった。

「類…っ」

つくしは堪えきれずに涙を流すと、類が頭をポンポンと軽く叩き撫でてきた。
安心したこともあり余計に涙が止まらなくなってしまい、聡と美和子に笑われてしまう。

「つくしさん…私たちはもうフランスに戻らないといけないの。残念だけど、次に会うのは結婚式かしらね」
「は、はいっ…今日は…ひくっ、お忙しい中…っ、ありがとうございました…」
「ふふっ、可愛い方。類さん、婚姻届すぐに出しなさいね」

「ああ、2人ともありがとう」

類の感謝の言葉に、美和子の目からも涙が溢れそうになる。
類をこうまで変えてくれた、目の前にいる少女。
2人の幸せがずっと続きますようにと美和子は願った。


***


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恋乱〜続・恋花1

花より男子【恋乱】続・恋花

恋花はひるなかの片手間に書いていたので、設定とかちゃんと決めてなくて、めちゃくちゃでした…(^^;;
今度は類との結婚生活編です。
つくしも類もまだ大学生。

類×つくしですが、司×つくしもちょろ〜っと出てきます。それはイヤという方は見ない方がいいかも…。
でも、私はつくしのことが大好きな類と司が好きなので、ハッピーエンドです♬

***

恋乱〜続・恋花1



「結婚しよう」

類のプロポーズにイエスで答えたつくし。
それから3ヶ月。
つくしは大学2年生へ進級した。
ものぐさな類が珍しく急いで動いたが、忙しい類の両親がなかなか日本へ帰国せず、挨拶が出来ないでいると、先に入籍してあとで報告すればいいと類は言うが、それは絶対にダメだとつくしは頑なに拒んだ。

「うちの親にもちゃんと、挨拶してくれたじゃない…あたしも家族になるんだから、きちんと挨拶したい」

類が予め電話で、つくしと結婚するからと母の美和子に伝えると、両親共に類の結婚を喜び、母は類の驚くべき一言を放つ。

「ずっと欲しかった人ですものね。手に入って良かったわね」

つくしのことを調べているだろうとは予想していたが、調べただけでは出てくるはずのない、類の恋心まで知っていたとは思いもしなかった。

「ほんとにね…」

電話を置くと、類は高等部時代のつくしを思い出した。
叶うはずのない想い、手に入るはずなどなかった。
それぐらい、司とつくしの間には目には見えない絆があったから。
しかし、いくら司の母楓との約束とは言え、10代の2人には2年もの遠距離は長過ぎたのだろう。
付き合っているとは言えないほど、空いてしまった時間、いつ遠距離に終わりが来るのか分からないこと、それがつくしを疲れさせてしまった。

もう2度とあんな顔をさせたくない。
つくしにはずっと笑っていて欲しい。
だから、プロポーズした。


***


つくしは、弟の進と2人暮らしの広くも狭くもない2DKのアパートへ帰ると、携帯をチェックした。
両親は、住み込みで出来る仕事が見つかり、これからはつくしと進に迷惑を掛けないようにすると言って頑張って働いていた。
実際、進の高校進学のお金も振り込まれているぐらいなので、とりあえずはうまくいっているのだろうと、つくしも安心している。

「あ、類からメール来てたんだ」

携帯を見ると、類の両親が今週末に帰国するから、その時に結婚の挨拶をしようという内容のメールだった。
つくしは会ったこともない類の両親に、道明寺楓の姿を重ね合わせてしまい、どんよりと気分が落ち込むのを感じた。
あの頃のように、戦えるだろうか。

「ねーちゃん?なにボウっとしてんだよ?」

玄関先で携帯を見たまま立ち竦むつくしに、部屋の中から心配そうな顔の進が声を掛ける。

「あ、進…帰ってたんだ?ごめん、すぐご飯にするね」
「いや、今日バイトないから作っておいた。今あっためるから待ってて」
「ありがと。じゃあ着替えてくるね」

つくしは部屋に入り、手早く着替えると類にメールを返した。


「うわ〜美味しそう〜!進どうしたの?これ」
つくしが、ダイニングに戻ると、テーブルいっぱいに並べられた料理の数々は、全てつくしの大好物ばかりだった。
それに、生活費を2人のバイト代でまかなっていることもあり、いつもは質素な食事を心掛けているつくしには考えられないようなメニューが、所狭しと並んでいた。
「うん、ねーちゃんのお祝いに…と思ってさ」
「進…」
「いつも苦労ばっかしてたのに、俺何もできなくてごめん。だから、ねーちゃんには幸せになって欲しいんだ。類さんといきなり結婚するとは思わなかったけど…」

1番近くで、遠距離恋愛をしている姉を見てきた進は、最近は司と全く連絡を取っている節のないつくしのことを心配していた。
そして、笑顔をも失っていく姉に心を痛めていた。
司のことも類のことも慕っていた進は、この状態の姉を救えるのは類しかいないだろうと思ってはいたが、それは弟の自分が口を出すことではない。
何も出来ない自分が悔しかった。
だから正直、類が姉と結婚したいと両親と進に言ってきた時は、感謝の気持ちでいっぱいだった。
姉を何度も元気付けて笑顔にしてきた人だから。

「ありがとう…進」
「ほら、食べよう!腹減った〜」

思わず涙ぐむつくしに、自らも溢れそうになる涙をグッとこらえ笑顔を向けると、お茶で乾杯をした。

「ねーちゃん、結婚おめでとう」

こんなにもあたしの幸せを願ってくれる弟のためにも、花沢のご両親がどんな人たちであれ認めてもらえるように努力しよう、そう固く誓った。



***


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次のお話は…恋乱

ただいまプロット作成中の、花より男子、恋花の続き『恋乱』は、類とつくしの新婚生活編になります。
司ももちろん絡んでくる予定なんですが…プロット段階で、20話超えているのに司が出てこない…(笑)
どうしよう…1度終わらせて、次のシリーズにするか、それとも間でねじ込んで話数を増やすか、考え中です。

ひるなかも書きたいのに…(^^;;
色々と手を出すと、大変なんですね…。

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恋花8 最終話

恋花8 最終話


初めてだというのに、2度も立ち続けに愛され、つくしはグッタリとベッドに横になっていた。
喘ぎすぎたせいで声が擦れ、類がペットボトルの水を口に含ませてくれる。
つくしを、愛おしそうに腕の中に抱えながら耳たぶにキスをひとつ落とす。

「さっきの話の続き、してもいい?」
「う、うん」

さっきと言われても、何をどこまで話したのかもすでに覚えていないつくしは、取り敢えず返事はするものの、何を話していたかと頭を巡らせる。
しかし、口を継いで出た言葉は、予想の範疇を越えていた。

「牧野…俺と結婚しよ?」

言われた言葉の意味がわからずに、″けっこん″=血痕と変換してしまい、きちんと理解するまでに、数秒を要した。

「はぁ…って!け、け、け!」
「け?」
「何言ってんの類!?そんなの無理に決まって…んっ」

無理に決まってるでしょ、という言葉は類の唇で塞がれた。

「断る返事は聞かないよ」
「だって、道明寺の時と一緒だよ…どうせ。反対される…」
「嫌だ、とは言わないんだね?」
「…嫌なわけ、ないじゃん…」

ボソリと言った言葉は、類に届いているのか。

「俺は、遠距離とか無理だから、どこ行くのも一緒だよ。一緒に花沢の仕事しよう」
「そんなの、認めてもらえないよ…お嬢様じゃないもん」
「何言ってんの?結構時間作って英語もフランス語もドイツ語も教えてあげたでしょ?総二郎には茶道、あきらには生け花とダンス。俺たちが教えてんだよ?自分では気付いてないかもしれないけど、牧野の立ち振る舞いは完璧だよ。頭の良さも申し分ないしね…。どうしても家柄が気になるんならあきらのとこに1度養子に入りなよ。はい、解決。それで誰が反対すんの?」

確かに、道明寺を待つ間ポッカリと空いてしまった時間を、なんだかんだと理由をつけられ、お茶だお花だと習わされていた。
F3と食事に行った時などは、会話はすべて英語と決められ、もし日本語を話した場合ペナルティでキスするぞと脅されながら、必死で勉強をした覚えがある。

「でも、類の…両親…とか」
「うーん、俺はさ…そういう意味では、司のかあちゃんが反対する理由が分からなかったんだよね…牧野って実はバックに大物付いてるし…うちの親も知ってるよ?」
「へっ?何それ?」
「あんたのこと無条件に助けたいって思ってる奴はいっぱいいるでしょ?西門家、美作家、三条家、大河原家…」

つくしが目を泳がせていると、大好きな優しい笑顔で類が言った。
「決定ね」

つくしも頷いて嬉しそうに笑う。
その顔を見てまた類も笑った。

そして手を繋ぎ、つくしを抱き締めたまま2人は眠りについた。


***



つくしは、この2年間自分からは決して掛けることのなかった相手に電話をする。
すると、相手は3コールも鳴らないうちに電話に出た。

『…久しぶり、だな』
「うん…久しぶり、道明寺」
『おまえから電話なんて、初めてじゃねぇ?』
「うん。こんなに簡単に繋がれるのにね…。なんで出来なかったんだろう…」

司も色々と思うことがあるのか、急に押し黙った。

「あたしね…あんたのこと忘れるから。だから、あんたも幸せになって…それだけ言いたくて、あと、婚約おめでとう」

司は、この2年仕事にかかりきりだったが、つくしには念のため道明寺のSPを付けていた。
道明寺と関わりを持ったことで、身代金目的の誘拐だって考えられる。
それだけではなく、会うことの出来ない分、写真付きの報告書を見るたびに、つくしが近くにいるような、同じ景色を見ているような気になった。
電話やメールをする時間がなくても、つくしも頑張っている、そう思うことで自分を奮起させていた。

それが、最近SPから上がってくる報告は、聞きたくもない類とのことだった。
写真に収められた、見たことのある非常階段でのキスシーンは、正直腸が煮え繰り返る思いだ。
ジェット飛ばして類を殴りに行こうと思ったほどだ。

『類に…電話した…』
その一言で、つくしは全てを察した。
言わないわけにはいかないことは、分かっていた。
「うん…類と、結婚する…」


類への電話で、電話ごしの相手を殴る方法はないものかと、バカみたいなことを真剣に考えた。
結局怒鳴ることしか出来ない、何も変わっていない自分に腹が立つ。
そして、類に言われなければ気が付かなかった。

″そんなことで怒って電話する時間があるなら、なんで牧野を何ヶ月も放っておいたの?
婚約の言い訳の電話すらしなかったでしょ。
牧野なら、放っておいても司のこと待っててくれると思った?″

そんな考えなら牧野を解放してやれって。
4年後に必ず帰るという、おまえの言葉に束縛されて、可哀想で見ていられないって。

だから、解放してやる。
今は…な。

「おまえ、今…幸せか?」
「うん、幸せだよ」

「…必ず、おまえを取り戻す」
つくしは、何も言わずに電話を切った。


fin


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恋花7

恋花7  R



**



この人を1度でいいから、あたしにください。
そうしたら、今までのことは全て夢だったと思うことにするから。

キッチンから、横抱きに抱えられて寝室のベッドに優しく降ろされる。
いつものように、類の膝の上に乗り、抱き合いながら、何度も角度を変えてお互いの口腔を舐めた。

「ふっ…はぁっ…」

キスをしながら、つくしの衣類を脱がせショーツだけにすると、両方の乳房を揉みしだく。

「ああっ…ん、る…いっ」

刺激が足りないのか、つくしは類の手を取り、赤くそそり立つ突起に触れさせた。

「もう、ココ触ってほしいの…?」

指の腹で乳首を撫でるように触ると、つくしの身体が快感でビクビクと震えた。

「あっ…ああっ、はぁん」
「牧野…ココだけでイケるもんね…」

類は指と舌を使い、唾液でベトベトになった乳首を緩急を付けながら愛撫する。

「ふっ…はぁ、はぁ、ああっ」

ヌルヌルになった乳首を指で転がされ、ショーツの中が濡れていくのが分かり、堪らずにつくしは腰を揺らした。
腰を捩ると、いやらしくクチックチッと摩擦で水音が響く。
類は自身の衣類を全て脱ぎ捨てると、つくしのショーツも脱がし、同じように抱きかかえた。
裸で、類の膝の上に乗ると、下半身が密着して、類の熱く大きくなった塊がつくしの陰部にあたる。

「ああぁっ!ダメ…るいっ!」

類が乳首をピチャピチャと激しく舐め回すと、つくしが大きく仰け反り絶頂に達した。

「牧野のHな蜜で、俺の濡れちゃったよ…ほら、擦ると気持ちいいでしょ?」
「ひゃっ…あぁぁん…あっ、あっ」
陰部に隠れた女性器を、類の大きくなったものでクチュクチュと刺激すると、つくしは類にしがみつき、自分から腰を激しく揺らした。

つくしの長い髪が、首に汗でへばりつき、焦点の合わない目で類を見つめながら腰を振る様は、いつものつくしとは比べ物にならないほど妖艶で、色気が溢れていた。
類は、すぐに挿れたい衝動に駆られゴクリと唾を飲み込む。


牧野…初めてでこれなら、慣れたらかなりヤバいかも…俺が。
何で、いつもは全くない色気が、こういう時に全開になるの…ズルいでしょ。

類は抱きかかえていたつくしをベッドに寝かせると、足を大きく広げさせて、つくしの秘部を舌で舐めた。

「やぁっ…ダメッ…類っ、汚いよ…」

すでに愛液が滴っている秘部は、舌を抜き差しする度にトロトロと蜜が溢れ出す。

「美味しいよ…?牧野のココ。舌で舐めると気持ちいいって言ってる…止めてほしくないでしょ?」

女性器を舌で転がすように、チロチロと優しく舐めると、クプッとまた新しい蜜が溢れる。

「あぁぁん!気持ちいぃ…もっとっ」
「じゃあ…もっと気持ちよくしてあげるね…」

女性器を舌で刺激しながら、中指を秘部に突き立てる。

「あぁっ…な、に…?」
「ん?ちゃんと慣らさないと、俺の大きいのは入らないからね…」

指1本を簡単に飲み込んだそこは、指を動かすと内部が絡みつきグチュグチュと新しい蜜が溢れる。

「はぁ…はぁ、あっ、あぁ」
「指…増やすよ…っ」

類もかなり限界を感じていて、性急に3本の指を突き立てた。
つくしの狭いソコは、類の太い指3本を簡単に飲み込むというわけにはいかなかった。

「あっ…つぅっ、う…」
「ごめん…痛い…?すぐ、気持ちよくするから…」

ゆっくりと、指を動かしていくと、痛みに耐えていた顔に艶が戻り、つくしは気持ちよさそうに喘ぎ眉を寄せた。
類は勃起した性器に、つくしの愛液を塗りたくると、指を引き抜き、ゆっくりと腰を進めた。

「あっ…ん、はぁ…あぁぁんっ!」
「…っ、俺の…入ったよ…牧野のここヤバいかも…気持ちよすぎ…」

つくしの秘部に全て収まると、すぐに律動を始めた。
ズプッズプッと接合部から、いやらしい音が響き、つくしの足の間を濡らしていく。

「ああっ、あっ、あっ…類っ」
「凄いよ…牧野のココ、ヌルヌルで…俺のに絡みついてくる…」
「類っ、類っ…なんか…もぅっダメ…」
「くっ…はぁ、俺も…。牧野…イクって、言って…」
「類…あぁぁんっ、イクッイクッ……っ!」
「あっ…くっ…」
つくしが身体を震わせ仰け反るのと同時に、類はつくしの秘部へ全てを吐き出した。


***


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恋花6


恋花6   


「美味しい〜もう幸せ!」
つくしのこの細い体に、何故こんなに食べられるのかと、類が不思議に思うほどの量を食べていた。
つくしが美味しそうに食べてくれるだけで、わざわざ花沢家のシェフを呼んだ甲斐があったというものだ。
「あんた…本当に美味しそうに食べるよね…見てるだけでお腹いっぱいになりそう」
「だって美味しいもん。見てるだけじゃお腹は膨れないの。類ものぐさなんだから、ちゃんと食べなよ」

こんな風に話をしたのはいつぶりだろうか。
非常階段でつくしの心の隙間を埋めるように抱き締めて、キスをした。
その分、会話は減ってしまっていた。
人と話すことなど億劫のはずなのに、それを寂しいと思う自分に驚きを隠せない。
1人の愛しい存在が、自分をこうまで変えてくれるとは、思いもしなかった。


「ご馳走様でした〜」
食べ終わった後のお皿を片付けようとするつくしに、そんなことやらなくてもいいと声を掛けるが、つくしの手は止まることはなかった。
「このままテーブルに置いておくわけにいかないでしょ?残ったのだって、もったいないし…って、類!?」
類はキッチンに立つつくしを、後ろから抱き締めた。
驚いたつくしは、手に持っていたお皿を落としそうになるが、それを類が受け止める。
「俺さ…もう我慢しないことにしたから…。意味、分かるよね?」
「意味って…」
「あんたのこと傷付けて…平気な顔してる奴なんかに、遠慮するの止めたから」
類は抱き締める腕に力を入れるが、つくしはその腕をするりと抜けて、類と向き合った。

「類…違う…あたし、道明寺のことで傷付いてなんかない」
「婚約のこと知ってるんでしょ?」
「知ってるよ…ちょっと前のあたしだったら、立ち上がれなくなってかもしれないね。でも…あたしには、類がいてくれたから…」

つくしの瞳の奥に隠れた想いは、類に気付かせてはいけない。
言えば、きっとこの人も、つくしのために家を捨てようとするだろう。
そして結局は結ばれない運命であることに気が付くのだ。

「道明寺にも…幸せになってほしいな、って思えるようになったの」

類にも幸せになってほしい。

類は何も言わずに、つくしに深く口付けた。


***


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恋花5

恋花5


着いた先は、何度も来たことのある類のマンション。
マンション自体が類名義になっているようで、借りるのにも審査がかなり厳しいことから、あまり貸していないらしく、他の住人に会ったことがない。
「類様は、ここを気に入っていらっしゃるようで、あまり人に貸したがらないんですよ」
類の秘書の1人と話をしたことを思い出す。

道明寺がNYに行ったばかりの頃は、ここで類に道明寺の悪口を言ってストレス発散してた。
試験前には、ここで勉強を見てもらった。
今までだって、2人きりで部屋にいたことなんて何度もあるのに、今のつくしにとっては意味合いが全く違う。

類に部屋まで手を引かれエスコートされている間、つくしはバクバクと音を立てる心臓を抑えることなど出来ず、震える手でギュッと類の手を握り返す。


***


ドアを開けると、玄関には男物の靴が置いてあり、室内からは何とも言えないいい香りが漂ってくる。

キュルキュルキュル……

「ぶっ!どうなってんの!?あんたのお腹、センサーでも付いてるの?」
盛大に音を立てて鳴るお腹に、先程まで類にも気が付かれるほど緊張していたとは思えない色気のなさ、つくしは真っ赤になって、アヒルのように口を尖らせた。
「しょうがないじゃん!いい匂いするんだもん!お腹空いてるし」
「はいはい…お姫様のお望みの通り。どうぞ」
リビングに通されると、予想以上のご馳走の数々。
「何これ〜何これ!美味しそう〜!」
寿司や天ぷら、カルパッチョ、フルーツ、ケーキ、他にもつくしには分からない料理名のものがテーブルいっぱいに並べられていた。

「おかえりなさいませ」
キッチンから出てきたシェフ2人が、類とつくしに頭を下げる。
「うわっ…ビックリした…。あ、すいません、これ作って頂いたんですか?すっごい美味しそうです!」
目をキラキラさせて喜ぶつくしと、それを愛おしそうに見つめる類を、使用人は驚き、新鮮な目で見つめるが、嬉しそうに微笑むと、ありがとうございますと会釈をした。

「じゃあもう帰っていいよ」
「はい。では、明日片付けに伺います」
「ああ、頼む」
使用人は類に家の鍵を返し、頭を下げて部屋を後にした。

「このケーキ凄い!綺麗〜!でも、何で?別に誕生日とかじゃないよね…類も」
「ん?記念日にって思って」
「へっ?何の?」
「まぁいいよ。食べよ?」


***


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恋花4

恋花 4


バイトが終わり家に帰る途中、類からのメールが届いた。
つくしは、携帯を持つ習慣がそもそもなかったために、メールを見忘れていた、着信に気が付かないなどはしょっちゅうで、バイト先に直接迎えに行けば目立ち過ぎると怒るくせに、バイトが終わったら連絡してとメールを入れても見ることもしない。
業を煮やした類が、朝と寝る前、バイト終わった後それだけでいいから、携帯チェックすることを約束させた。

1日1回は、必ず連絡するから。

そう魔法の言葉を残して。


そう言われると、いつ類から連絡が来るだろうとドキドキしてしまい、携帯をお風呂近くまで持ち込むようになってしまった。
そもそも、携帯チェックが疎かになっていたのも、いつ鳴るか分からない道明寺からの連絡を待っていることに、疲れてしまったからなのだ。

携帯を開きメールを見ると、つくしは苦笑した。
《明日、何時に終わる?バイトはないよね。ご飯食べに行こうよ。大学の門の前で待ち合わせね》
なぜ、F4…というより、金持ち&イケメン全般は断られるかもしれないと思わないのだろうか。
つくしも、断るつもりはないのだから、それでいいのか、と笑いを漏らす。


***


英徳という主に貴紳淑女が通う大学ゆえに、類が門の前に車を停めようが、誰も気にしないはずなのだが、類の車から降りて誰かを待つ姿に、通行人も1度は立ち止まって、その容姿に頬を赤くしながら通り過ぎる。
それは学生達も同じで、一応籍は置いているものの滅多に講義を受けることはなく、顔を見ることの出来ないF4の花沢類を遠巻きに見つめていた。

つくしは、上野のパンダ状態になっている類に電話を掛ける。
「もしもし?」
「類…あたし、そこに行くの恥ずかしいんだけど…」
「何が?…あ、見つけた」
類に迎えに来てもらおうと電話したわけではないのに、類が歩くと学生がサッと道を開けた。
極上の笑みを顔に貼り付かせて、つくしの元へ来ると、頬にキスを落とした。
ギャラリーからは、悲鳴ともつかない声が上がり、つくしはその場で真っ赤になって固まる。
「ぶっ…くっく…真っ赤だよ?あんた、ほんと可愛い…」
「も〜類!!」
こんなに目立つところで、これ以上からかわれてたまるかと、つくしは類の手を引き車へと急ぐ。
絶妙なタイミングでドアを開けてくれる、花沢家の運転手に頭を下げると、つくしも類の隣に乗り込んだ。

花沢家の車は、走り出したことにも気が付かないくらい体への振動が少なく、こんな車に乗り慣れたら、普通の軽自動車とか乗れなくなるななどと、窓の外を見ながら考えていると、視線を感じて類に目を向けた。
「…なに?」
「別に?可愛いなと思って見てただけ…」
そんな言葉だけで、顔が熱くなる。
つくしは誤魔化すように話題を変えた。
「ご、ご飯…どこで食べるの?」
「うーん?内緒…牧野がくつろげる場所…かな?いや、でもある意味くつろげないか…」
「へっ?」

***


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恋花3


花より男子   恋花③



始めは触れるだけのキスでよかった。

でも1週間もすると、それだけじゃ足りなくなるのがお互い分かって、気が付いたら誰が来るかも分からない非常階段で、つくしを喘がせていた。

外だからとかそんな理由ではないが、類にはつくしを最後まで抱くことは出来なかった。

「俺のこと、道明寺って呼んでもいいよ」
本当は嫌だけど、もしつくしがそう望むのなら仕方がない、そう思って言った言葉だった。
でも、〝類は、類だもん″そう言ってくれたのが嬉しくて、またキスしたくなった。
類が笑うと、つくしは頬を染める。

知ってるんだよ?
あんた、俺の顔好きだもんね。


***


つくしが類と別れ、バイトに向かう途中、立ち寄った家電量販店のテレビがニュースを告げる。
『道明寺ホールディングス、常務、道明寺司氏が婚約を発表しました。年内には挙式披露宴も行うようです。お相手はーーー』
つくしは、テレビの前で立ち竦んだ。
ショックを受けているのは、司が婚約したことになのか、言い訳の電話を、すでに待つ気もない自分になのかは分からない。

ただ、胸が締め付けられるように痛くなるのは、いつかは類もつくしを捨てる、そのことを実感したからだ。


***


「マジなの…?」
類は本日付けの記事に目を通しながら、秘書と話をしていた。
司が、どこぞの令嬢と婚約だか結婚をするという記事。
俺たちのようなジュニアには、常に付いて回る結婚という重い責務だが、司がそれに納得するはずもなく、どうせまた噂が先行しただけなのだろうと思っていた。
念のために秘書に裏を取らせると、婚約のことは事実で、結納の日取りも決まっているらしい。

司…結婚したあとに迎えに行ったって遅いんだよ。

また、こんなことでつくしが傷付くのかと思うと腹立たしく、類には珍しく持っていた雑誌を八つ当たり気味に放り投げた。

司がつくしを幸せに出来ないのなら、その役目は自分が貰う。
改めてそう決意すると、愛しい人へメールを送った。


***


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明日も 8 最終話


ひるなかの流星   明日も⑧ 最終話
Rです。


大輝が諭吉に事情を話すと、まだ仕事が残っていて帰ることが出来ない諭吉に、家に帰って冷やしてやってくれと、あとのケアを頼まれた。

諭吉も言いたいことは山ほどあったが、自分が悪いと分かっていて落ち込むすずめに、これ以上追い討ちをかけたくはなかった。
本当は家で2人きりになどしたくはなかったが、話し合いも必要であることから、渋々、大輝に家に上がることを許可した。

「これ、腫れるかもしれないぞ?」
マンションの部屋に上ると、大輝は冷凍庫から保冷剤を出してミニタオルで包み、すずめの頬にあてた。
「痛い〜」
自室で絨毯に腰を下ろして頬を押さえるすずめは、涙を目に浮かべ、ベッドに腰掛ける大輝を見上げる。

「何で、もっと堂々としてないんだよ?俺ら付き合ってますって言えばいいじゃん。俺と付き合ってんの恥ずかしい?」

本当にそう思っているわけではなかったが、すずめが何故こんなにも自分と付き合っていることを隠していたのかが分からなかった。
すると、すずめは慌てたようにブンブンと首を振った。

「違うっ!私が…私が、自分に自信がないだけ…。大輝に釣り合うようになりたいのに…どんどん、遠いところに行ってしまう気がして…」

「俺…お前のために頑張ってんだけど…?」
そんなことも伝わっていなかったのかと、大輝はため息混じりに言った。

「えっ?」

「お前に少しでもいい男って思ってもらえるように、頑張ってんだよ。なあ、ちょっとは分かれよ」

大輝は、床に座るすずめを後ろから抱き締めると耳たぶをペロリと舐め、囁くように言った。
「うひゃ…」

「俺がどれだけお前のこと好きか気付いてないだろ?」

「気付かせてやろうか?」
熱のこもった目で誘うように、口の端を上げて笑う。
こんな顔はすずめにしか見せない。

床に座るすずめをベッドに持ち上げると、腰を引き寄せ抱き締めた。
すずめの身体が小さく震える。
頬に額に優しく口付けると、すずめは大輝の首に腕を回した。
待ち侘びていた唇にキスを落とされると、それだけですずめの目が、表情が、熱情のこもったものに変わる。
すずめの舌を吸い、舌を絡ませて口腔内を愛撫する。
「っ、ん…はぁ…」
飲みきれなかった唾液がすずめの顎を伝って流れ落ちる。
キスだけで、足を開き腰を揺らすすずめは、いつもの手を繋ぐだけで恥ずかしそうに頬を染めるすずめとは別人のようだ。
「大輝っ…はぁ、ん…好き…」

ブラのホックを外し、服の上から2つの突起を弄ると、白いブラウスにツンと立ち上がる乳首が透けて見える。
人差し指でコリコリと摩り、敏感なソコを爪で弾いた。
「んんっ…あっ」

ブラウスのボタンを全て外し、普段は隠れている場所へ、赤い花びらを散らす。
つい耳たぶのすぐ下に、強く吸い付いてしまったのは、他の誰かへ所有の証を見せつけたかったからなのか。
すずめもまたお返しとばかりに、大輝の首を強く吸った。

胸への愛撫を再開すると、すずめは堪らなくなり腰を攀じる。
「大輝…今日っ、も…ダメかも…あぁっ」
「ダメ?」
「なんか…もぅ、イッちゃいそ…っん。お願い…挿れて…」
すずめに潤んだ目で挿れてと懇願され、すでに準備万端に熱くなっていた性器がさらに大きくなった。
「まだ…慣らしてないだろ」
「大丈夫だから…もぅ、欲しいのっ…」

大輝はすずめの下着を取り払う。
「ココ、もうビショビショ…痛くなさそうだな」
足を抱え開かせると、大輝の熱り勃った塊を一気に挿れた。
「あああっ!」
グチュリと抵抗なく飲み込むと、最奥に挿れた瞬間に中がキツく締まり、すずめの身体がビクビクと跳ねた。

「こら…飛ばし過ぎ」
まだ動いてもいないのに、あまりの気持ち良さに大輝も達しそうになる。
頃合いをみて律動を開始する。
「あっ、あっ…はぁっ、あぁ…ソコ気持ちいぃっ」
達したばかりのソコから、すずめの愛液が溢れて接合部からグチュグチュと卑猥な音が響く。
「ここ?おまえ…っ、奥突かれるの好きだよな?くっ…」
「んっ…うんっ…それイイッ」
「俺もっ、イキそう…」
パンパンと腰を打ち付けて、最奥を何度も貫くと、すずめの身体が弓なりにしなる。
「もぅ…イッちゃうっ…あぁぁっ!」
「くっ…俺もっ」
繋がったソコから、大輝の精液がトロトロと溢れてくる。


大輝は達しても大きいままの性器を抜かずに、すずめの身体を横向きにし、後ろから貫いた。
「あっ…大輝っ、まだおっきぃっ」
角度を変えて奥を貫かれると、すずめは自分の中の全部が性感帯なのではないかも思うほど、どこに当たっても気持ち良かった。
「なぁ…俺ら、身体の相性、かなりイイよな…」
「あぁっ、そんなのっ分かんな…はぁ、他の人としたことないじゃん…あっ」
それはもちろんそうなのだが、大輝は、他の女を抱いたとしてもすずめとのSEXほどの快感を得られるとはとても思えなかった。
他の女との行為を想像するだけでも、気分が悪くなる。
すずめもそうなら嬉しいのだが。


マンションに帰って1時間も経たないうちに3度もイカされ、服を着たまま行為に及んでいたために、着ていた服がヨレヨレになってしまい、仕方なくすずめは部屋着に着替えた。
髪を撫でる大輝にすずめがポツリと漏らす。
「ずっと、不安だった…。大輝が、今日も私のこと好きでいてくれますようにって。明日も好きでいてくれますように…そんなことばっかり考えてた」
大輝はすずめの言葉に心外そうな顔をするが、それでも優しく頭を撫でる。
「不安、なくなった?」
「うん…身に染みた…」
すずめは大輝の胸にギュッと抱きつくと、顔を寄せた。
「そりゃ、よかった。おじさん、あと2時間は帰ってこないよな?」
「えっ…?」


***



大輝が帰ったあと、すずめは緊張しながらも、明日話があると伊織にメールを送った。
すぐに返ってきたメールにいいよとあって、すずめはとりあえずほっと息をつく。
しかし、いつものスタンプ満載の内容ではなかったことが、今の2人の距離だった。


翌日、大輝に言われるがまま、朝待ち合わせをして大学まで手を繋いで来た。
所謂恋人繋ぎをされて、すずめは赤くなった顔を隠すように、俯きがちで歩いた。
途中淳平ともすれ違うが、すずめは何も言わず軽く会釈をして通り過ぎる。
淳平からは大輝に聞こえないように、「幸せそうだね」と笑って囁かれた。
もちろん大輝がそれに気が付かないはずがない。
チラリと視線を向けるが特に何も言うことはなかった。


伊織と待ち合わせをしていた大学内のカフェテリアに行くと、すでに伊織は来ていた。
繋いだ手を離すことなく、伊織の座る席に向かうと、伊織も気が付いて顔を向けた。
視線が繋いだ手に向けられていることは、すずめでも分かる。

「伊織…昨日はごめん。今更だと思うけど、紹介させて。馬村大輝さん、私の高校の頃から付き合ってる彼氏です。私…大輝のことが好きなんだ。紹介するの遅れてごめん…」

「バカすずめ…もっと早くに紹介しなさいよ!」
伊織は涙で潤んだ瞳を隠すように、無理に笑った。
一瞬だけ大輝に視線を向けるが、もう過去のこととでも言うように、涙を流すことはなくすずめをよろしくね、と言った。
伊織が受け入れてくれるしか、また友人に戻れることはないと2人共分かっていたから。
それぐらい、伊織にとってもすずめは大事な友達だった。

「伊織…ありがと」
すずめは泣きそうになるが、自分だけは絶対に泣いてはいけないのだと、唇を噛み締めた。
伊織が背を向けて歩き出すと、すずめの目から涙が溢れる。
少し時間はかかるかもしれない。
でも、また気の合う友人同士になれる日が来ると信じて、すずめも大輝と手を繋ぎ歩き出す。


***


行為のあと、疲れて寝入ってしまったすずめに布団を掛けて、部屋を後にすると、リビングには諭吉が座っていた。
いつ帰ってきたのかとは、諭吉の放つ雰囲気から怖くて聞けず、お邪魔しましたと声を掛けると、諭吉がゆっくりと振り向いた。
「馬村くん…勘弁してね…」
「はい?」

「デキ婚だけは…勘弁してね…」
低い声で言われて、大輝の背中に冷たい汗が伝い落ちる。


fin


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