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今後の日曜日の更新

こんばんは〜
すっかり夏ですね…あっという間に7月も終わろうとしています…
プール行きたいな〜と思うんですけど、その前にダイエット…ってもう遅いですよね(笑)

さてさて、日曜日の更新なんですが…
暫く、日曜日はお休みという形を取らせて頂こうかなと思っております。
今までは何とか平日にストックを作って、それを土日に公開していたんですが、書くの早い方じゃないので月曜日ストックゼロの状態でまた書いていかなきゃならないのが、ちょっと辛くなってしまいまして…(^◇^;)
月曜日に予定入れたら完全にアウトなんです(笑)私の今の生活…(゚o゚;;

無理しない方が長く書いていけるかな…なんてね(;^_^A

暇な日が続けば、今まで通り小話とかはちょこちょこ書いたりもするし、止めるとかじゃないのでご心配なく!
そして多分8月13〜20日の間もお休み頂くと思います!その間の更新があればラッキーぐらいに思っていてくださると嬉しいです♬

では、皆様より良い夏休みをお過ごしください。

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愛人イベント総つく参加サイト告知

♬愛人イベントのお知らせ〜総つく参加サイト告知〜


8/6 0:00更新の総つく参加サイト様です
更新日以降、下記リンクから直接記事に飛ぶことができます

♬参加者サイト様(リンク) アルファベット順

asuhana様
Gipskräuter様
こ茶子様
みかん様
miumiu様
オダワラアキ

次回は〜8/13 司つく(8/6参加メンバー予告)です!
お楽しみに♬


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恋愛偏差値 23

恋愛偏差値 23



あの時は類のマンションの住所など気にしている余裕もなかったが、一度来た場所はそう簡単に忘れないもので、記憶にある景色を辿るように歩いて行くと、見覚えのある高層マンションに着いた。

「確か、ここ…だよね…」

家主のいない部屋に勝手に入ってもいいものなのか、という疑問は今更でつくしは意を決して受け取った鍵を取り出しオートロックのドアをくぐる。
しかしエレベーターに乗ったところで、ふと部屋は何階の何号室だったかを覚えていないことに気が付いた。
表札があったかどうかも覚えていない…ここに辿り着ければ何とかなると思っていたのに、どうするかとエレベーターを降りロビーのソファーに座って思案していると、マンションのコンシェルジェが話しかけて来た。

「どうかなさいましたか?」
「え、あ…えーと…」

つくしが何と言おうかを考えていると、コンシェルジェは不審げな顔付きでマンションの住人ではないつくしを伺うように見ていた。

もしかして、泥棒とかだと思われてる?

「あ、あの…違うんです…花沢類さんの部屋で待ってるように言われて鍵を預かったんですけど…部屋が何階か忘れてしまって」

つくしが言い訳がましく言うが、益々怪しく感じたのかコンシェルジェは少々お待ちくださいと言うと、受付に戻って行った。
そして、多分…類へと連絡を取り来客の予定があるのかを確認している。

会社で聞けば良かった…バカみたい

「牧野様…でよろしかったですか?ただいま確認が取れましたのでエレベーターでどうぞ。ご案内致します。花沢様のお部屋はペントハウスになっておりますので、エレベーターに鍵を入れてボタンを押し鍵を抜いてください」
「分かりました…ありがとうございます」

丁寧に階数ボタンまで押しエレベーターの前で頭を下げるコンシェルジェに、つくしも釣られるように頭を下げてエレベーターに乗り込む。
さすが高層マンションなだけあって、エレベーターが昇るスピードも早い。
気圧の変化で耳に違和感を覚えるだけで、10秒も経たずに高層階へと着いていた。

鍵を開け部屋に入ると、綺麗に整理整頓され必要のないものは極力置かないようにしているような無機質な空間が目の前に広がる。
一度来たことがあるが、部屋の中を見る余裕はあの時にはなかった。
リビングにはダイニングテーブルにラグとテレビだけ、あとは寝室…他の2つの部屋はゲストルームか書斎かもしれない。
観葉植物の一つもない簡素な部屋だ。
人の家でどうしろというのか、つくしはラグにペタッと座り込むと窓から見える景色を見ていた。

何時に帰ってくるかも知らないし…

グ〜っとつくしのお腹が鳴りご飯ぐらい食べてくれば良かったと思うが、またエレベーターを降りる気にはなれずにどうしようかと考えていると、つくしの携帯が着信を告げる。

「はい…」
『あんた、バカだね…帰る間際に何も聞かないから来ないのかと思ってた』
「じゃあ、帰ります…」
『嘘だよ。もう家に居るんだよね?これから帰るけど、何か食べに行く?』

大聖からの誘いを断っておいて、類と外で食事をする気にもなれずに言い淀む。

「あ、の…食材があれば何か作りますけど…」
『使用人が多少は何か入れてるはずだから冷蔵庫見て』
「はい……あ、結構揃ってますね。簡単なものでいいですか?」
『うん、何でもいいよ』

電話を切るとつくしは冷蔵庫から食材を取り出し準備にかかる。
割と放任主義な両親に育てられたおかげで、つくしは家事全般をそつなくこなす。
野菜の皮を剥きながら、類との電話を思い出していた。
まるで恋人同士のような会話をしていたこと自体が不思議だが、今日は寧ろ、役員室であんなことした後に大聖にあった時の方が余程動揺したし、嘘を付いて誘いを断ることも心苦しかった。

つくしはテーブルに料理を並べ終わると壁に掛けられた時計を見る。
これから帰ると電話を切ってからすでに1時間経っていて、車ならば10分掛からないほどの距離だ…仕事で何かあったのか、それとも帰りに事故にでも遭ってはいないかと落ち着かない様子で何度も時計を見ては息を吐く。
恋人でもないのに、こちらから連絡を取るのもおかしいし、仕事かもしれないのだから邪魔になってしまうことも考えられる。

帰ろうかな…

つくしは椅子から立ち上がると、バッグを手に持ち玄関に向かった。
ちょうどそのタイミングで靴を履こうとするつくしの前のドアが開き、まさか玄関にいるとは思わなかったのだろう、類が少し驚いたような顔でつくしを見ていた。

「どうかした?」
「あ…おかえりなさい…え、と…あんまり長居するのもと思って…」

つくしが玄関先でどうしていいのやらと思い悩んでいると、類はビジネスバッグを置き箱を持っている手を掲げた。

「これ買ってたんだけど、ちょっと道路混んでてさ…遅くなった」
「……?」
「ケーキ嫌い?」
「いえ…嫌いじゃないです」

つくしが首を振ると、類は良かったとつくしの手を取りリビングへと戻る。
冷たそうだなと思っていた類の手が意外に熱くて、つくしは赤くなる頬を隠すように俯きながら類の後を歩いた。
繋いだ手から熱が伝わり手を引っ張られるような感覚に、つくしはパッと顔を上げると、類が壁に手を付いていた。

「専務…っ?」
「あぁ、ごめん。ちょっとフラッとした…」
「もしかして熱あるんじゃ……あっ、ほら、やっぱり!かなり高いですよ!」


***


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恋愛偏差値 22

恋愛偏差値 22



「牧野さん、専務の話長かったな〜何、ICT事業部との会議の話?」

つくしが秘書室の自席に戻ると、渡辺がホチキスで留めた会議資料を一部つくしにも手渡しながら聞いた。

「う、うん…そう…この後の会議に出席するようにって…あ、もしかして渡辺くんも…?」
「そうなんだ。常務に付いて勉強のためにね。しかしこのプロジェクト凄いよな…これが実現すれば病院向けシステムシェアNo. 1取れるんじゃないかな…」
「そうだね…でも、そんなに簡単でもなさそう。既存のシステムから変えるって結構勇気のいることだし、混乱も招くだろうしね…根付くまでは時間がかかるんじゃないかな。それにマイナンバーを使用しシステム開発することの許可がまだ降りてない。もうプロジェクトは進んでいる以上、万が一にも許可が下りなければ損害は何億だろうし…それなりの責任もあるんじゃない?」

新人たちが何を話したところで、どうにかなる問題でもないが類がこのプロジェクトを必死に手掛けて来たことは知っている。
だから、微力ながらどうにか力になれればいいと思うのも本当のことだ。

「あ、そろそろ時間だ。お茶の用意もしなきゃいけないし、渡辺くんも行こう」
「うん。田村さんがペットボトルのお茶会議室に運んでくれたみたいだから、俺たちはそれ配ればいいみたい」
「あと、会議資料全部持って行かなきゃ…」

つくしは自らが作った分厚い資料の束を持とうとすると、渡辺に手で制される。

「いいよ、俺が持つ。牧野さん華奢だしな」
「え、あたし結構力持ちだよ?」
「いいから、いいから」



ICT事業部との会議は、つくしと渡辺、それに他にも新入社員たちが参加しているが、今回の社内合同会議は事業部全体のもので、参加人数は50名を超えているため、新人は全員壁沿いに立ち会議を聞くことになっている。
会議室に続々と入室する社員にお茶を配っていると、トントンと軽く肩を叩かれドアから入ってくる大聖と会ってしまい、つくしは顔を引き攣らせた。
曖昧にお疲れ様ですとだけ言って次に並んでいた社員に視線を向けたが、会議室には人がごった返していたから特に違和感は持たれなかったようだ。
そして会議が始まり発言も多く上座に座る類へと自然に視線は集まる。
つくしは類の後ろで、大聖とは斜め向かいに立つことになった。
会議に集中しながらも、つくしが視線を感じて前を向くと大聖がちょくちょくつくしを見ては軽く口の端を上げていた。
目を反らすことも出来ずにつくしも引き攣った笑みを浮かべる。
つくしは前に座る類に気が付かれていませんようにと、会議資料に目を落とした。

折角勉強のためにと参加することの出来た会議の内容は全く頭に入って来なかった。
先に役員達が退出するのをボンヤリと見つめ、プロジェクターなどを片付け始める。

ICT事業部の新人である香とつくしに渡辺が3人で片付けをしていると、お疲れさんと後ろから声を掛けられた。
振り返らなくとも声の持ち主は分かっている。

「お疲れ様です」

大聖は新人たちの仕事の邪魔になると思ったのか、自分も片付けを手伝いながらつくしに話し掛けた。

「そういう格好…初めて見たよ。秘書だもんな。似合ってるなって思って会議中つくしのことばっかり見てた」

大聖はつくしの着ているワンピースを指して言ったのだろう。
類に選んでもらったワンピースは、生地が上質とは言えないものの普段カジュアルが多めのつくしにしてはフェミニンでつくしの女性らしさ、美しさを強調していた。

「そう?普段着ないから、服に着られてる気がするけどね…」

椅子を一つ一つ重ねながら大聖と話しているつくしに、渡辺がチラリと視線を投げかけた。
あの時のプロポーズの彼だと思っているには明白でその場では口に出さなかったものの、後で聞かれるのは間違いない。

「ところで、今日仕事早く終わるなら飯行かないか?俺早く上がれそうなんだ」
「あ…今日…?」
「あぁ、俺明日から出張だろ?その前につくしから元気もらおうかなと思ってさ」

つくしは無意識にジャケットのポケットに触れた。
正直、大聖が明日から出張なことも、言われるまで忘れていた。
メールが入っていたのに、返信してもいない。

しかし考えることはーーー

もし自分が今日類のマンションに行かなければ、類が部屋に入れないかもしれない。
ならば、会社を出る前に類へ鍵を返せばいいだけの話なのに、つくしは大聖の誘いをどうやって断ろうかと考えていた。

「あ、のね……」

つくしが言い淀みながら口を開くと、会議室の開けっ放しのドアの影からスッと誰かが出てくるところだった。

「悪いけど…牧野に今日残業頼んでるんだ」
「専務…」

突然現れた大聖にとっては初めて対面するであろう類に、まさかつくしとの会話を邪魔されるとは思っていなかったのか、大聖が類を凝視したまま固まる。

「ご、ごめん…そうなの、残業で…」
「あ、ああ…そっか。じゃ、帰って来たら連絡する。じゃあな」
「うん…」

つくしに軽く手を振ると、大聖は類の前で軽く会釈をし立ち止まる。

「花沢専務、申し訳ありませんでした。仕事なら仕方ないですから」

背を向けていたつくしにこの時の大聖の表情が見えるはずもなかったが、大聖は何かに気が付いているとしか思えない表情で、少しだけ目線の高い類をジッと見つめていた。


***


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恋愛偏差値 21R

恋愛偏差値 21R



やはり田村は給湯室にいたようでつくしがおはようございますと声を掛けると、いつもの柔和な笑みを見せた。

「田村さん、専務が部屋に来るようにと仰っていました」
「あぁ、ありがとうございます」

入れ違いで田村が給湯室を出ると、つくしはコーヒーを淹れた。
先週とは異なる気持ちで類と顔を合わせるのが、不安だった。
多分つくしが類に惹かれていることなどずっとお見通しだったのだろうから。
お盆に一つコーヒカップを乗せて役員室のドアをノックする。
中から聞こえてきた声に心臓がまた一つ大きな音を立てた。

「コーヒーをお持ちしました」
「ああ、ここ置いておいて…田村もういいよ。牧野ちょっと残って」

ドアがパタンと音を立てて閉まり、類が口を開く。
何を言われるのかとドキドキしていたつくしにとっては、予想外でそれでいて当たり前のこと。

「今日朝からICT事業部との打ち合わせなんだけど、牧野も同席して。会議資料作れるぐらいだから、内容は頭に入ってるでしょ?」
「は、い…かしこまりました」

何を期待していたのだろう、まさかこんな場所で触れられるかもなんて、仕事中にそんなことをするわけないじゃないか。
急に自分の考えが恥ずかしくなって、つくしは俯きがちに一礼すると類に背を向け退出しようとする。
その瞬間、フワリと嗅ぎ慣れた香りに後ろから包まれた。

「会社でそんな誘うような顔しない…襲いたくなるから」
「せ、んむ…っ、ぁ…っ」

ブラウスの上から軽く胸を撫でられるだけで、つくしの息が上がる。
スカートの下からストッキング越しに内股に滑り込んでくる類の手に、つくしは反射的に足を僅かに開く。

「ここじゃ出来ないよ…今日仕事終わったらマンションおいで」

類の表情は見えないがクスッと笑う声に、気持ちが見透かされたようでつくしは顔を真っ赤に染め俯いた。
耳元で囁かれ敏感になった身体を弄ぶように、類の指がショーツの上を軽く撫でる。
間接的な刺激につくしの身体がビクッと震えると、身体を反転させ類の唇が降りてきた。

「ん、んっ…専務…」
「こういう時ぐらい…名前呼んで、類って」
「類……ん…」

ここは仕事をするための場所だとか、どうでもよくなってしまう。
ただこの腕の中にいたいと、この後に残るのは罪悪感だけだと知っているのに。
つくしの手の中に何かを落とされると、類は一度つくしの身体を離しドアに向かう。
あ、もう終わりなんだと名残惜しく思っていることを隠すことも出来ずに、つくしは潤んだ瞳で類の背中を見つめた。
カチッという音と共に部屋の鍵が閉められる。

「専務…?」
「今は仕事じゃないよ…時間ないから、一回だけイかせてあげる。俺は夜までお預けだね」

手の中にある物が何か気になって手を開いていけば、軽くキスを落とす類がマンションの鍵だよと笑って言った。
つくしが話す暇を与えてはもらえずに、深く唇が重なる。
整然と片付けられた類のデスクに座らされると、ストッキングとショーツを下ろされ、片足に引っ掛かったままの布地が余計にいやらしさを醸し出していた。

ワンピースを太ももの上まで捲り上げられると、後ろに腕を付いたまま膝を立てる。
まだキスしかされていないのに、期待ですでに濡れたそこを明るい室内で類の前に晒すことに、とてつもない羞恥心が襲い掛かる。

「や、だ…っ、類…」
「ん?ダメだよ…そんなイかせてくださいって顔のまま部屋出せるわけないでしょ」
「そ、んな顔…してなっ…」
「女の顔してるよ…今のあんた」

類は手に持ったままの鍵をつくしのジャケットのポケットにスルリと入れて、足の間に身を屈めた。
蜜を溢れさせる秘部を舌で愛撫され、つくしは手で口を覆った。
声を抑えていることで流れる生理的な涙が頬を伝う。

「んんんっ…ぁ、ん…はぁ」

ピチャ、クチュ、クチュ…

「こんなに溢れて…すぐイきそうだね…」

類の舌が一点を捉え、指が秘部にズプッと入り込んでくると強烈な快感につくしは身体をしならせた。
休むことなく指をスライドし奥を突くと、ビクビクと開いた足が震え秘部からはトロリと蜜が溢れデスクを濡らしていく。

「ーーーーっ!!!」

「ほら…イっちゃった」
「ぁ…っ、はぁっ…はぁ…」

類は指を抜くと濡れた秘部をティッシュで拭い、片足に引っかかったままのショーツとストッキングを跪いて履かせる。
つくしは達した後の脱力感で動くことも出来ず、なすがままにされると腰のあたりに捲られていたワンピースを整えられた。
ポリエステル素材のためか皺にはなっていなかったが、履いたショーツの冷たさが起こった出来事を反芻しているようでつくしは居た堪れない思いに駆られる。

「今日、仕事終わったらマンションに来るんだよ…?」

耳元で囁かれると、まるで身体が呪縛にかかったように動かない。

「……行きませんっ」
「待ってるよ」

クスッと声を立てて笑われ、頬が熱くなるのを抑えられなかった。
つくしは小さな声で失礼しましたと呟くとドアに手を掛ける。

「あ、会議10時からだから、遅れないようにね」

類はそれだけ言うと、さっきまであんなことをしていたデスクでPCを開きつくしには目もくれない。
つくしは赤くなっているだろう頬を押さえ部屋を出る。

多分、バレてるーーー

マンションに行きたいって思ってしまったこと。
何をしているんだろう、恋人がいるのに、ここは会社なのに…類のそばにいると触れられたいと思ってしまう。


***


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甘い罠R

甘い罠R


同じベッドに眠るのに、きっちりパジャマを着る。
キスをして、髪を撫でれば、ウットリとした視線で見つめて来るのに、そのあとはただ抱き締めて眠る。

それが今の俺とあんたの距離

そもそもずっと我慢していたせいか、王子様キャラだと思ってるし、本当はあんたのこと裸にして身体中舐めてヤラシイこといっぱいしたいんだって、大きな声で言えればいいけど…多分あんた引くよね。
だからってわけじゃないけど、あんたが寝入った後勝手に触ってる。
俺が我慢出来るギリギリのところまで。

初めはタオルケットが肌蹴てTシャツからお腹が出ていたから、それを直してあげようと思っただけなんだ。
でも、身体に触れた時あまりにも可愛い声を出すから、もうちょっと…って毎日エスカレートしていった。


「はぁっ…ん、ぁ…」

Tシャツを捲ってツンと尖ったピンクの突起を口に含めば、口から漏れる可愛い喘ぎ声。
体重を掛ければ起こしてしまうかもしれないから、馬乗りになって左と右を交互に舌を使いながら吸い続ける。
自分の唾液でヌラヌラと光るつくしの胸元は、かなり下半身を熱くして、この毎日続く悪戯がそろそろ限界なんだと知る。

それでも、止められないんだ。
触れたくてどうしようもないんだから仕方ないでしょーーー



もう知り合ってからだと、どれくらい経つんだろう。
最初はウザがられて、何とか友達になってやっと最近彼氏になった。
類が珍しくも顔を赤くして好きだと言ってくれた時、あぁ、あたしも好きなんだってその瞬間ハッキリ分かった。
多分、類よりもあたしの好きの方がずっと大きいと思う。

一緒に暮らし始めてから、いつも軽くするキスが深いものに変わった。
あまりに気持ちよくて、もっとずっとキスしていたくて、自分の身体がおかしくなってしまったんじゃないかと思った。
可愛くもっとしてって言えればよかったんだろうけど、そんなキャラじゃないし…そんなことあたしが言ったら、多分引くよね。
1つのベッドに眠っても、類はやっぱり一定の距離を保つ。
抱き締めて眠っても、一線を越えようとはしない。
男の人のそういう欲求のことは分からないけど、あまりしたい…とは思わないのかな。

これは、恥ずかしいし、絶対に言えない。
抱き締められるだけじゃ足りなくなってるのは多分あたしの方なんだって。

その手のことに関しては誰よりも頼りになる桜子や優紀にさりげなく相談する。

「先輩は、花沢さんとはまだなんですか?あのお方も我慢強いですね〜一緒に暮らしてるんだから、とっくに押し倒されてると思ってました」
「でも大事にしてくれてるってことじゃない?しかも、一緒に暮らしてまだ1ヶ月だしさ」
「大事に…されてるとは思うし、あたしはしてもいいって思うんだけど、全然そういう雰囲気にならないし…魅力ないのかな…」

後から思えば全くさりげなくはなかったけど、つくしの言葉に桜子は女から誘うことは恥ずかしいことじゃないと言った。

「先輩はただでさえ、普段は色気ゼロなんですから、部屋着を胸元の開いたシャツにしたり短パンにするところから、始めてみたらどうですか?」
「一言多いし…胸元の開いたシャツって、そんなヤラシイの持ってないよ」
「ベビードール着ろって言ってるわけじゃないんですから。そんなの着たら、明らかに私が関わってると思われるじゃないですか。普通のTシャツで肩が少し出るくらいのでいいんですよ…寝た時に着崩れてドキッとさせるのが目的ですから」

つくしと優紀は顔を見合わせて、さすが桜子…と思わず呟いた。


頑張りすぎはNGと言われ、仕事帰りにいつものお店で980円のTシャツを買う。
今年はたまたま肩だしトップスが人気のようで、種類は豊富だった。
太ももの辺りまでくるロング丈のシャツに、タオル生地のショートパンツでコーデは完成だ。
いつもよりも可愛い下着もついでに買っていたけど、ここまでしたら桜子の言う頑張り過ぎだろうか。
そうこうしているうちに、類が帰って来ていつも通りに夕食を摂ってお風呂に入る。
決戦前夜のごとく緊張していたけど、なんとか類にはバレていないようだ。
ラグに座ってテレビを見ている類の隣にちょこんと座ると、風呂に入ったからか急に眠気が訪れた。
つくしは口を押さえてあくびをかみ殺すが、幸か不幸か類に眠いと思ったのが伝わったようだ。

「もう寝る?このテレビつまんないから、俺ももう寝るし」
「あ、うん…そうしよっかな」

テレビを消して、リビングの照明を落とすと、手を繋いで寝室へ歩く。
こういう甘いところは友人の時から変わらずに、つくしは未だにドキドキさせられる。
ベッドに入ってお休みとキスを落とされ、またあの快感がやってくる。
類の舌がつくしの舌に絡まり、互いの唾液を混ぜるように深く貪る。

「ん…ぁ、る、い…」

合わせた唇を離したくなくて、つくしは類の首に腕を回すと類もつくしを抱き締めるように身体を重ねた。
しかし、気持ちとは裏腹にすぐに唇は離されて、名残惜しい目で見つめれば苦笑した類が身体を起こして隣に横になった。

あたしたち、恋人なんだよねーー?

抱いてなんて言えるはずもなく、つくしは目を閉じた。
緊張していたからか、すぐに眠りは訪れ心地よい腕の中で寝息を立てる。
それからどれくらい経ったのか…寝ていたつくしにしてみれば一瞬の後であったが、下半身の疼くような感覚が身体に走る。
荒い息が耳に掛かり、胸元を手が這うように動く。
夢の中なら類に抱かれることが出来るのかと、つくしは快感のまま喘いでいた。
しかし、ずっと胸元だけを弄られいつまで経っても、本当に触れてほしいところには触れない。

「ふぁ…ん…も、おねが…触って…類…」

つくしが目をゆっくりと開けて、今にも涙が溢れそうな瞳で類を見れば、驚いたような類の顔があった。
夢見心地ではあるが、これは夢ではないのだと信じられない気持ちで類を見る。
類が自分に触れてくれていることが、嬉しくて堪らない。

「起きてたの?」
「そ、りゃ…起きるでしょ……」
「そっか…ね、俺王子様じゃなくなってもいい?」
「な、に…?あぁ、ふぁっ、ん…」

開き直ったように、類の唇が重なりつくしを翻弄する。
今度はお休みの少し深いキスどころじゃなくて、息を吐く間もないぐらい何度も何度も舌を吸われ唾液を流し込まれた。
同時に捲り上げられたTシャツの中に再び手が入り、ツンと尖った突起を指で擦る。

「ずっと、触りたくて堪らなかったから…仕方ないでしょ?俺も男だよ」

首筋に舌を這わせながら言うから、類の吐息が首に掛かりつくしはその空気の振動だけで喘いでしまいそうになる。
ずっと焦らされ続けている身体は、とっくに限界だった。

「お願い…類…いっぱい触って…も、我慢出来ない…」

つくしが類の手を足の間に誘導すれば、驚きながらも嬉しそうにショーツの上から手を這わせた。
ショーツの上から類の指が谷間を軽く行き来するだけで、ヌルリと愛液が身体から排出されていく。

「こんなに濡れてたの…?」
「だって…類が気持ちよくしたから…」
「うん…感じてくれてるの、嬉しい。全部、脱がしていい?」

Tシャツやブラジャーを取り、類の手がショーツを下ろしていくと愛液が糸を引いていて、つくしは堪らない羞恥心から足を閉じた。

「ダメ…見せてよ。ココ、凄い…胸弄るだけでこんなにしちゃうんだ…舐めていい?」

真っ暗の部屋ならば、何をされても大丈夫かもしれないと思っていたのにショーツを脱がされると、ベッドサイドのランプを点けられて、オレンジ色の光が真っ赤になったつくしの身体を照らす。

「電気付けちゃダメっ!好きにしていいからぁ…」

薄暗いとは言っても、蜜が滴り落ちる様を足の間からジックリと見られるのは初めてのつくしには堪え難かった。
類に抵抗し足を閉じようとするが、ガッチリと太ももを開かされ身動きが取れない。

「言ったでしょ…俺は男だよ。こういうことしたいって、いつも思ってた。嫌われたくないからさ…頼むから慣れて」

舌で愛液をすくい取るように秘部に顔を埋めれば、つくしの身体が快感で震え始める。

「ひゃぁぁ…っ、ダ、メぇ…ん、それ…はぁっ、おかしくなっちゃ…うよ…」
「いいよ…気持ちよくなりな」

チュ、クチュっと流れ出る蜜を吸いだし、尖った赤い実を舌先で刺激する。
すぐにでも達しそうな快感を与えられるが、類は口を離し指を中に挿し入れた。

「やっぱ、まだイカせない…俺、結構我慢したし。一緒に、ね?」
「はぁっ、も、無理…んぁ…」

指で中をグチュグチュと掻き回され、もう何をされても全身が性感帯と化したつくしの身体は、類に胸を触られるだけで達してしまいそうだった。

「ダ、メ…我慢、できな…っ、んーーーっ」

つくしが達するのと同時に指を引き抜くと、類は昂った性器で濡れそぼる秘部を貫いた。
キュウキュウと締まる秘部は抵抗があったものの、達した瞬間であったことが良かったのか、痛みもなくズプズプと類の性器を飲み込んでいった。

「ほら、入った…痛くは、ない?」
「ん…なん、か挟まってるみたいな…変な感じ」
「じゃ、動くよ…っ」

両足を抱え上げられて一度ギリギリまで引き抜き、一気に奥を貫く。
結合部が奏でるグチュグチュという湿った音が、さらに2人を煽る。
いつしか、つくしの腰もゆらゆらと揺れ、類の動きを手助けしていた。

「…っ、ん…気持ちいい?」
「ん…あっ、ん…奥…っして…凄い、気持ちい…」
「ヤラシイね…でも、そんなつくしも可愛い…」

腰を打ち付けるように動きを激しくすれば、もうお喋りをする余裕もなくなり、互いの快感が肌を通して伝わる。



何時間交わっていたのか、何度も何度も類の体液を注ぎ込まれて、足を開いただけでトロリと流れ出る頃には、全身が筋肉痛になったような気怠さが残った。
汗ばんだ額にキスを落とされて、類の腕の中に抱き締められる。

「今まで触ってても起きなかったのに…今日はなんで起きたんだろうね」
「えっ、今までって…」
「一緒に暮らし始めてから、すぐぐらいかな?つくしが隣に寝てるのに、我慢なんて出来なかったんだよ」

ニコッと爽やかにそんなことを言われても…
だから、あたし最近欲求不満だったんじゃ…


罠にかかったのはどちらだったのかーーー


fin

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恋愛偏差値 20

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自覚した…初めて覚えるような感情を。
香の前で類が笑わなくて良かった、2人が目を合わせなくて良かった。
2人が…恋人にならなくて…良かった。
嫉妬と安堵の気持ちが混ざったような複雑な感情を認めたくはなかったけれど、大聖に思う気持ちとは明らかに異なるそれが、恋なのだと知った。
つくしは香の言葉を聞きながら、溢れる涙を抑えることが出来なかった。

「ちょっ…なんでつくしが泣くわけ〜もうっ」
「ご、めん…」

それは、大聖にも香にも申し訳ないという気持ちからなのか、どういう感情での涙かは自分でもいまいち分かってはいなかった。
大聖が突然泣き出したつくしを案じて背中を摩る、その優しさが辛かったのかもしれない。

「でも…酷いよねっ…言われ慣れてるんだろうけど…本気で好きって言う相手に目も合わせないなんてさ…」
「ん…そう、だね…」
「あ〜!泣いたらスッキリした!ね、ね!この構図さ〜どう見ても美女2人を手玉に取って泣かしてる色男の図だよね!青山さんやるぅ〜!」
「止めろ…本気でそう思われるだろっ。さっきから視線が痛いんだよ!」

香は真っ赤な目のまま涙を拭って笑顔を浮かべる。
元々切り替えの早い女性だ、振られて悲しいというよりかは悔しい、ムカつくといった気持ちを吐き出したかっただけなのだろう。

類の知るところではないだろうが、本気で好きだという1人の女性を傷付けたのは確かなのだ。
もし、つくしにも興味がなくなったら同じように冷たくあしらわれるのだろうか。



お邪魔虫は消えるよという言葉を残して、香が店を出たすぐ後、明日も仕事であることを理由につくしたちも帰路に着いた。
駅までの道をいつもよりゆっくり歩いて、どちらも掛ける言葉を探しているようだった。

「なあ…」
「な、に…?」

大聖の顔がまともに見れず、前を向いたままつくしは俯きがちで答える。
2人で歩くことでこんなにも緊張するのは初めてだ。

「今すぐ返事が欲しいわけじゃないんだけど…俺と一緒に暮らさないか?」
「えっ…」
「あ、いや…つまり…結婚…しないか?俺は、つくしとずっと一緒に居たいと思ってる。つくしも…そう思っててくれたら嬉しい」

大聖からの思ってもみなかったプロポーズに、つくしは歩みを止め大聖を仰ぎ見た。
少し照れたように頭を掻き、つくしを見つめる姿は冗談を言っているとは思えない。
そもそも冗談でプロポーズする人なんていないか、と関係のないことを考えてしまうぐらいにつくしは動揺していた。

「あ、あの…えっと…」
「言ったろ?答えは急がないって。別に今年中にとか思ってないからな。ただ…俺と付き合うってことを結婚を意識して考えて欲しいって思っただけだ」
「たいちゃん…」
「焦ってんのかも、な。同じ会社とはいえ、つくしが新しい世界で俺の知らない人と出会って、俺以外の奴に奪られたらどうしようかって。だから、結婚って言葉で俺のとこに縛り付けておきたいだけかもしれない。カッコ悪くてごめんな…」

どうしてこんなに優しい人を裏切れたのだろう。
類に抱かれながら、どうして一瞬たりとも大聖のことが頭を過らなかったのだろう。
居酒屋で涙を流すつくしの背中を摩り続け、きっと何故泣いたりしたのか気になっているだろうに何も聞かない。

酷いのはあたしだ…

「うん…考えてみる…」



月曜日、つくしが出社すると珍しく渡辺がすでに席に着いていた。

「おはようございます…渡辺くん早いね」
「あ、おはよ。うん、先週終わらなかった仕事があってさ。前に朝のが捗るって牧野さんが言ってたから、少し早く来てみたんだ。確かに電話も鳴らないし人もいないから捗るね」
「そっか、終わった?手伝おうか?」
「いや、終わったから大丈夫。ありがとな…そういえばさ…」

渡辺が言葉を濁らせキョロキョロと周りに人がいないことを確認すると、つくしに言った。

「昨日、牧野さんが彼氏と歩いてるとこ見て…プロポーズされてたでしょ?たまたまさ〜前から歩いてくる牧野さんを見かけて、声掛けようと思って近づいて行ったら男の人と立ち止まって話し始めたから声掛けられなくて、通り過ぎざまにさ…結婚して欲しいみたいなこと言ってるの聞こえちゃったんだ」
「そうなんだ…」
「そりゃ、牧野さん可愛いし彼氏いるよな〜とは思ってたんだけど… 俺ちょっと結婚すんのはショックだったわ〜なんてね」

渡辺のおちゃらけた言葉も耳に入らずつくしは役員室のドアを凝視していた。
渡辺もつくしの視線に気付き顔を上げると、類がドアを開けて立っていた。
どんな顔をして類と話せばいいのか分からず、つくしは視線を落とす。

「あ、専務…おはようございます!」
「お…おはようございます」

類はチラリと視線を向けるだけに留め、つくしに聞いた。

「田村は?」
「あ、多分給湯室に…」

今来たばかりのつくしが答えあぐねていると、早く来ていた渡辺が答える。
類はお前には聞いていないとばかりにつくしにしか顔を向けない。

「牧野…田村が来たら部屋に来るように言っておいて。あと俺にもコーヒー淹れて」
「あ、はい…」

つくしは椅子から立ち上がり、給湯室へと急ぐ。
類にプロポーズの話を聞かれていただろうか。
つくしに恋人がいることは類も知っているのだから、プロポーズされたことに何も慌てることなどない筈なのに、どうしてか気持ちが落ち着かない。

でも、もう決めたんだからーーー


***


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恋愛偏差値 19

恋愛偏差値 19



電車のアナウンスの声につくしが目を覚ますと、大聖の肩に凭れ掛かるような体勢だった。
眠い目を擦りながら、ごめんと身体を起こす。

「たいちゃん…?」

ずっと黙ったままの大聖に声を掛ける。
もしかして大聖も寝ているのかもと思い顔を覗き見るが、目は開いていて何か考え事をしているようだった。

「どうかした?ごめんね、あたし寝ちゃってて…」
「え、あ…いや。悪い、ちょっと眠かった」
「疲れたんなら、帰る?明日も仕事だし…」

帰るかとつくしが聞くと、大聖は傷付いたような顔でつくしの顔を見て首を振った。

「いや、もう少し一緒に居たい。つくしは…俺といるのは嫌?」
「え…?なんで?嫌なわけないよ」
「そっか。悪い、寝呆けてておかしいこと言った…もう次降りる駅だな」

はいと手を差し出されつくしが大聖の手を取ると、いつもより強く手が握られる。
つくしにとっては少し痛いほどであったが、何故かそれを大聖に言うことは出来なかった。
乗り始めた時は立っている人などいなかったのに、気付けば混雑した電車の中を手を引かれながら開いたドアから降り立つ。
無言のままいつも2人で行く居酒屋へと足を向けると、聞いたことがある声につくしが振り返る。

「つくし〜!」
「あれ、香!?」
「青山さんとってことはデートかぁ〜いいね」

駅の玄関口で話しかけてきたのは、つくしの大学時代からの友人で花沢物産ICT事業部に配属になった伊藤香だった。
大学時代から大聖とつくしのことも知っていて、大聖とは同じ部署の先輩後輩にもあたる。
つくしと同期ということもあり、何度か研修終わったら飲みに行こうと誘われていたのだが、なかなか互いのタイミングが合わずにその約束を果たしてはいなかった。

「伊藤は?デート…じゃなさそうだな」
「すいませんね、相手がいないもんで。ほら、ここで会ったのも何かの縁ってことで!飲みに行きましょう!私つくしとご飯食べに行こうって言ってるのに、ずっと振られてるんですよ!いいですよね!?別に目の前でイチャイチャしても何も言いませんから」

香の半ば無理やりとも言える誘い方に苦笑しながらも、大聖もつくしも香との付き合いは長い。
大学時代から持ち前の明るさで良くも悪くも周りを巻き込むが、どこか憎めないところが多かった。

「たいちゃんいい?」
「仕方ねえな、ったく。いいよ」
「やったー!青山さん優しい〜!つくし行こう!」

いつも大聖と入る店はそもそも香に教えてもらったのだから、我先にとつくしを引っ張って歩いていく。
手を引かれながらも、そんな香の明るさに今日ばかりはホッとした。



香の飲むペースはいつもよりだいぶ早く、元々酒に飲まれるタイプではないから心配していないが、つくしが一杯を飲み終わる頃にはすでに三杯目に差し掛かっていた。

「どうしたの香?何かあった?」

大学の友人だったことで話の内容は、友人たちが今どうしているか、この間誰に会ったなどの会話が多かったが、それにしては気を紛らわせているかのような香の話し方に、つくしが会話が止まったところで聞くと、見る見るうちに香の目に涙が浮かんだ。

「つくし〜聞いてくれる〜?」

ショートカットで男勝りな部分もつくしと気が合うところだったが、実はかなりの美人だ。
サバサバしていて、男だろうが女だろうが態度を変えない、だからモテないんだと本人は言うが、何度も告白され断っていることも知っている。
香が泣いたりといったところをあまり見たことがないつくしは驚いて、鞄からハンカチを取り出して香に差し出した。

「ど、どうしたの…?」
「伊藤…?」
「せ…専務に振られた〜!!!」

手に持っていたグラスをドンっとテーブルに置くと、 ボロボロと涙を溢しながら香の言った言葉につくしと大聖は思わず顔を見合わせて固まった。

「「……っ!?」」

そもそも香が類と繋がりがあるとは聞いたことがなかった。
元々の知り合いである筈もないし、とつくしが不思議そうに首を傾げると大聖がつくしに説明するように言った。

「大規模な病院向けのシステムの話知ってるか?それ、うちの部署がメーンになってるんだよ。俺ら下っ端は専務と話したこともないけど、会議でよく出入りしてたんだ。つうか、逆によく告白したな」

金曜日つくしが残業することになったのは、そう言えば病院向けシステム開発についての会議資料だったこと思い出す。
確かにICT事業部と所々にあったが、事業部の人数も相当であるしまさか大聖や香と繋がっているとは思いもしなかった。

「告白…?そんなもんさせても貰えなかったわよ!ってか、ほんと顔で好きになるといいことない!!サイアク!」
「香…?告白させてもらえないって?」

つくしが落ち着いてと香の手に触れると、一度は止まったかに見えた涙が再び溢れ出す。
香はつくしに借りたハンカチで涙をゴシゴシと拭うと、真っ赤な目でつくしと大聖見て言った。

「もちろん…まだ会議の同席なんかしたことないけど、殆ど毎日会議中の専務にお茶出してたの。私って猪突猛進なとこあるじゃん?なんかもう好きって思ったら言わずにはいられなくて…会議が終わって後片付けしようとしたら、たまたま資料に目を通してる専務が1人で残ってたの…それで…」
「話し掛けたの?」
「うん。そしたら…専務…告白とかしてる暇があるなら仕事してって。まだ話し掛けただけよ?これから告白するはずだったのよ?一回も、私の顔すら見てくれなかった。多分毎日顔を合わせてると思ってたのは私だけで、向こうは私の顔も覚えてないんだろうなって思ったら悔しくて…」

香の話を聞いてどこかホッとしている自分に衝撃を受ける。
専務が香に優しくしなくて良かった…なんて、そんなことを一瞬でも考えた自分が嫌だった。

〝あんたは俺のことが好きだって自信あるよ〝

類の声が頭の中に響く。

大聖がいるのに、同じ会社の上司なのに…

多分、あたしはあの人のことが好きなんだーーー
どうしようもないくらい。


***


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I Miss You 5最終話

I Miss You 5最終話


長い長い夢を見ていた気がする。
深い霧の中を彷徨って、出口の見えない場所にいた。
どこに行けばいいのかも分からずにぼんやりと佇んでいると、どれくらいの時間が経ったのか少しずつ霧が晴れていって、様々な人たちの顔や学校や景色が映る。
夢の中で過去から引き戻されるように、徐々に今に帰ってきていた。

これが夢だと分かっていた、でもどうしてこんな夢を見たんだろうーーー


つくしが目を開けると見たことのある天井の模様が目に入った。
それだけで、今自分がどこにいるのかが分かる。

何度もこの天井の模様見てるからね…

ついには可笑しくなってふふっと声を立てて笑えば、隣でつくしの様子を伺うように見ていた類が心配そうに言った。

「身体、平気…?」

どうして類はこんなにも心配そうな顔をするんだろうと不思議に思う。
類に抱かれることなど、今では当たり前の日常のようなものなのに。

「う、ん…」

つくしが掠れた声で答えると、類は額にキスを落とした。
邸に来ると抱き潰されるという表現が正しいと思うぐらい何時間も抱かれて、気怠い状態のままバイトに行ったこともある。
最近は類の邸でのバイトだったから、余計に調子に乗った類が隙あらば部屋に連れ込もうとするのを、ご飯作らなきゃと言って厨房に逃げ込んでいた。
類とするのが嫌なわけはなかったけど、どうしたってその後顔を合わせる馴染みの使用人の方々の視線が痛い。
痛いと感じているのは自分だけなのも分かっていて、本当は微笑ましく見守ってくれているのだが、類の自室から出た後に本来のバイトのために厨房に寄らなければならない。
シェフに類の部屋で何をしていたのかと想像されていたらと思うと、恥ずかし過ぎて居た堪れないのだ。

つくしの髪を優しく梳く手がまたもやつくしを眠りに誘う。
類の腕の中で微睡んでいると、何も考えたくなくなってしまう。
しかしふと、頭を過ぎった考えがつくしを覚醒させた。

あたし…いつ、大学から帰って来たの?

「あ、れ…?」

大学を出たことは覚えているのに、その後どうやってここに来たのかが全く思い出せない。
類が今日は早く帰ると言っていたから嬉しくて、いつも以上に急いで走っていた。
でも、途中でーーー。

ふとベッドの下を見下ろせば、見慣れたメイド服が落ちていた。
着たまま押し倒されたのは明白で、綺麗に畳まれていないヨレヨレのメイド服を見て赤面するより先に、類に押し倒された覚えがない方が不思議でならない。

「類…あたし、変だよ…覚えてないの…」

つくしが言うと、類は目を見開き不意打ちにあったかのような驚愕の表情でつくしを見つめた。
こんなに驚いた類を初めて見る、確かに自分でも記憶がないことに驚いているが、類のそれは何かが違う。

「思い出したの…?俺のこと…」
「え…なに?だから何であたしがここに居るのか思い出せないんだってば!いつ帰って来たっけ?」
「ちょっと待って…牧野、事故のこと覚えてる?」

急に真顔になった類が身体を起こして、つくしの肩を掴む。
シーツが肌蹴て素肌が露わになると、毎日見てるはずなのに、着痩せしてるのか普段は隠れている厚い胸板やマッチョと言うほどではないけれど、男の人らしい腕につくしは未だにドキッとさせられる。

でも、類の言っている事が分からない。

「事故ってなに?」
「ごめん、俺も落ち着こう…3ヶ月前なんだけど…」

類から聞いた話は衝撃…と言うよりも、すんなりとつくしの中に入って来るものだった。
納得できると言うよりも、一度経験したことだからなのか、丁寧に教えてくれる類の言葉に情景が浮かんでくるようなイメージだ。
ああ、そうだった思い出す、ここに来る時に事故に遭い入院していたのだ。
自分の名前もママの顔すら思い出せなくて、どこか自分のことなのに受け入れられない傍観者のように病院で過ごした。

「すぐ、会いに行けなくて…ごめんな」

切なく眉を寄せ、つくしを抱き締める腕はいつもと同じはずなのに、ごめんと言う類の声が憐憫を含んだものであることにハッとする。
もしかしてとつくしは顔を上げ類を見た。

「…ねえ、類のせいじゃないからね…。あたしが事故に遭ったのは、不注意からだよ。まさか全部忘れちゃうとは思わなかったけど…」
「俺がバイトなんて頼まなければ…」
「違うってば!浮かれてたあたしが悪いの!」
「浮かれてた?」

何のことかと類が首を傾げると、つくしは恥ずかしそうに口を尖らせた。

「あの時…いつもより類が早く帰って来るって言ってたから…何日か忙しくてゆっくり出来なかったでしょ?だから、早く会いたくて急いでた。話す暇はなかったけど、毎日顔は見てたのにね〜バカだよね。車が来るかもしれない道を走って渡ったのはあたし…」
「寂しい思い、させてた?」
「ううん、そうじゃなくて…何だろ、どんどん欲張りになってたのかな。前は1週間会わないことだって普通にあったのに、今は毎日会わないと寂しかったり…声聞かないとすぐ電話したくなっちゃう…」
「じゃあ、俺と一緒だ…」

類はつくしの額にコツンと自分の額をくっ付けた。
お互い裸のままでシーツが腰に巻きついているものの、先ほどからずっと類の腕の中にいる。
本当は凄く久しぶりの腕の中であったことが今なら思い出せる。

「良かったよ…賭けみたいなものだったから、まさか本当に思い出してくれるとは思ってなかった」
「あ、チラシ?」
「そう…進に頼んで牧野の目の付くところに置いておいてもらった」

バイトしないとな、なんて退院早々考えていたらテーブルの上に置いてあったチラシ。
今思えば、怪しいことこの上ない…進の字で〝姉ちゃんへ、いいバイト見つけておいたよ〝なんて書いてあったし、給料もありえない額なのに、どうしてかここに行こうって思ってた。

「類…あたしは自信あるよ…何度忘れてもきっとまた類を好きになるって」
「どうして?俺は全然自信なかったよ」

チュッチュと頬や唇に軽く口付けられて、類の手が背中を彷徨う。

「だって、類はあたしの初恋で一目惚れだもん…」

もっとキスして欲しいなんて言えなくて、類を上目遣いで見つめれば、嬉しそうに唇が塞がれた。

「ん…」
「司と同じこと言うのが気に食わないけどね」
「え…なに、ちょっと、類…ぁ、ん」

もちろんキスだけで終わるはずもなくて、腰に巻いていたシーツを取り払われると、類が覆い被さる。

「3ヶ月ぶりだよ…?もう少し堪能させてよ…」
「な、に…エロ親父みたいな、こと…はぁ…っ」

つくしの首筋に顔を埋めて話す類の言葉は、少しだけ震えてつくしの耳に届いた。

「会いたかったんだよ…あんたに」


fin


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少しだけ苦い恋の味

少しだけ苦い恋の味 R
これぐらいならRにしなくてもいいかな、とか思うあたり私の常識がおかしくなっています(笑)




「ええっ〜!まず…」

つくしが一人暮らしをしているアパートでフランス料理の本と格闘していると、珍しい人物が現れた。

「牧野!お前不用心だな…鍵ぐらいかけろよ」
「西門さん!いきなり入って来ないでよ!インターフォン鳴らして!」
「何言ってんだ。お前んちインターフォンなんかないだろ…ドアノックしたら中から変な叫び声が聞こえたからどうかしたのかと思って開けたんだよ。ところで、何してんだ?」
「あ、いや…これは…何でもない…」

つくしがサッと後手に本を隠すと、まるで面白いものを見るようにニヤリと笑った総二郎が長いリーチの腕を伸ばしてつくしから本を取り上げる。

「美味しいフランス料理の作り方?何お前フレンチ作るの?あ、それか?へぇ、美味そうじゃん。ちょっと味見してやるよ…」

総二郎は目敏くつくしの身体で隠されたキッチンの鍋に気が付くと、美味しそうな匂いを立てる鍋の中を覗き込む。

「いやいやいや…止めた方がいいよ!」
「しかし、なんで突然フランス料理なんだよ…」
「え、あ〜実は、さ」

つくしは仕方なく鍋から味見分だけお皿に取り分けると総二郎に手渡し、観念したようにポツポツと話し始めた。



類と付き合い始めて一年、漸く彼の好みの料理も覚えて、昼にお弁当を作ってくれば嬉しそうに笑って美味しいと言ってくれる。
初めはつくしに合わせて言ってくれるだけだと思っていたが、苦手なものを出した時には正直に顔を顰めていたからそうではないと知った。

しかしある時F3と一緒に食事をしようということになり、何気なく呟いた類の一言。

「最近和食ばっかりだったから、フランス料理がいい」

和食ばかり食べさせていたのはつくしで、毎日の弁当はもちろん和食…懐石料理などではなく庶民料理。
きんぴらごぼうに玉子焼き、アスパラの肉巻き、切り干し大根、シャケの塩焼き、とても若い男子に作ってくるお弁当ではないと今更ながらに気が付いた。
ずっと自分もこういう料理で育ってきていて、類にもつくしの味に慣れて欲しいと思っていたのもある。
しかし、類はそんじょそこらのお坊ちゃんではない、子どもの頃から朝昼晩とコース料理が出てくるようなお宅で育ったのだ。
花沢家の家庭の味を表現するのであれば、和食ではないのだろう。

あたしも類に食べさせてあげられるかな…

それから暫くして、大学の帰りに本屋に立ち寄りフランス料理の本を買った。
ビシソワーズというジャガイモのスープと、コッケ…?コック…オーヴァン…?フランスの定番家庭の味…このシチューみたいなものならすぐにでも出来そうだと、練習用に材料を買って帰ることにして今に至る。

オリーブオイルなんてそもそもないし、ローリエってなに?
赤ワインは一応買ってみたけど…400ccって困るなぁ、残ってもあたしはワインは飲まないし、300円で買った安いワインなんて類も飲まないだろうし。

料理は感覚だと、和食を作る時も大さじ小さじなど計ったこともないつくしは、普通の油を引き鶏肉に焼き目を付けてボトル1本分の赤ワインを全て鍋の中に入れていく。

ま、料理酒みたいなもんだし大丈夫でしょ!

そしてその間にビシソワーズ…?ジャガイモの冷製スープ?ジャガイモ水で煮てコンソメと塩で味付けして、最後に生クリーム?
これなら簡単そう…と思って作っていたが、裏ごし…という文字を見つけて固まる。

「裏ごしなんてしなくても、柔らかくなるまで煮込めばきっと平気なはず!うん!」

そうしてコックオーヴァンとビシソワーズを煮込むこと1時間…味見をしたつくしに待っていたのはフランス料理1日にしてならず…であった。



「あっそ、んで類作ったと……うわっ、何だよこれ!不味い!ザラザラした牛乳…?」

つくしの話を聞きながら、総二郎が裏ごしなしのビシソワーズもどきを飲んで固まり、口に含んだ分だけを何とか飲み込むと皿を返してきた。
つくしも自分で分かっていたことなので、仕方ないかと素直に受け取る。

「えへ…ビシソワーズ?」
「こりゃ、類には食わせられねえな…」
「だよね〜珍しく不味いと言われても腹立たないもん」
「仕方ねえな…美味く作れるようになるまで、お兄さんが毒見してやるよ。類に食わしてやりてえんだろ?」

つくしとしてもいくらレシピ通りに作ったとしても元の味を知らないのだから、総二郎に味見を頼んだ方がいいのかもしれないと思っていた。

「いいの?じゃあ明日も作るからよろしく!」
「はいはい…材料うちから届けさせてやるよ」
「いや、いいよ!そこまでお世話になるわけには…」
「うちに余ってるワインいっぱいあるぜ?料理のことは知らねえけど、そこそこいいやつだから、コックオーヴァン美味しく作れるんじゃねぇの?」

結局総二郎申し出に甘える結果となってしまい、元々料理好きなつくしはすぐにコツを掴み僅か2日後にはほぼ完璧に作れるようになっていた。

レシピ通りって大事なんだね…はは



「なに牧野、俺のためにコックオーヴァン作ってくれたの?懐かしい、最近食べてないな」

頑張って練習したフランス料理を食べて欲しいという申し出に、類は心躍らせながらアパートへと2人並んで歩いた。
つくしが作ってくれた弁当はいつも美味しいものばかりだったけど、自分のために慣れ親しんだ料理を作ってくれたということが何よりも嬉しいことだった。

「うん!練習したからね!大丈夫のはず!2日間不味いフランス料理西門さんが食べてくれてたんだよ〜悪いことしちゃった」

つくしの言葉につい今まで、スキップしそうな程機嫌の良かった類の周りの温度が一度は下がったように感じる。

「総二郎が?食べたの?ここに来てたってこと?部屋に入れたってこと?」

類の機嫌が悪くなっているのにつくしは気が付いていたが何故かが分からず、その時にはアパートの目の前に着いていて2人無言でアパートの階段を上った。

「う、うん…取り敢えず入って?西門さん、たまたま来た時にあたしが練習中で…全然美味く作れなくて…協力してくれたんだよ…?」

ドアを開け部屋に足を踏み入れると、類は料理の準備をしようとするつくしの腕を掴み壁に押し付けた。

「る、類…?どうしたの…?」
「総二郎にこういうことされたらどうするの?男の力だよ…振り解ける?」
「え…されるわけないじゃん!」
「分かんないでしょ?恋人以外の男を部屋にあげるなんて迂闊すぎ」

貪るように口付けられて、つくしは息も絶え絶えのまま類に支えられて立っていた。

「んっ…ん、ぁ…はっ」

チュッ、クチュと類の舌が口内を彷徨い、つくしの舌を絡め取る。
壁の薄いアパートで声が漏れ聞こえはしないかと、つくしは必死で息を殺すが両腕を一括りにされ上で持ち上げられている状態では、口元を手で覆うことなど出来るはずもなく、類の手がつくしのブラジャーに伸びると唇を噛み締め荒い息を吐き出した。

「はぁっ、ぁ…んん…ダ、メ…」

唇を合わせながら、服を一枚ずつ下に落としていく。
玄関先で殆ど裸に近い状態のまま、ベッドになだれ込んだ。
つくしが抵抗出来ないぐらいの快感を与えるが、肝心の場所には触れずに焦らし続ける。
トロトロと蜜が溢れる秘部を舌で愛撫しながらも、赤く腫れあがる実の周りだけを舐める。
舌が突起に近付くたびに期待でつくしは身体を震わすが、類の指もまた入り口の浅い場所をいつまでもクチュクチュと愛液をかき出すように弄っていた。
目に溢れんばかりの涙を溜めて、何度もお願いと首を振った。
そろそろ限界かとつくしの足の間から類は顔を上げる。

「イきたい?じゃあ約束して。ダメだよ…他の男を家にいれたら」
「わかった…からぁ…ん、も…あぁん…」
「手作りのご飯も俺だけにして…ね?」
「おねが、いっ…類…っ、欲しい、の…」

つくしの言葉に満足そうに微笑むと、類は浅いところを突いていた指を引き抜き、はち切れそうに固くなった性器を押し当てた。
グッと腰を押し付けると、ズプズプと愛液を絡ませながら中に入っていく。
奥を一度抉るように突いただけで、つくしの身体は簡単に絶頂へと駆け上がっていった。



「も〜類のバカっ!」

機嫌の直った類がベッドの上で横になりながら、完全に拗ねたつくしの髪を撫でる。
いつものように甘やかしてあげたいところだが、今回のことはつくしも悪いと思う。

「でも…俺が嫉妬深いの知ってるよね?」
「じゃあ、これ食べてみてよ…2日前に作った失敗作」

つくしはシーツを身体に巻き付けて冷蔵庫からガラスのボウルに入った白い液体を類の前に出す。
スプーンをはいと渡されて、要らないなどと言うわけにもいかずに口に含んだ。

「………」
「ほらね」

そうだね、俺が悪かったよ…


fin

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現在はオリジナルばっかりになってしまったなぁ。

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