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あなただけに甘えさせてよ

大変お久しぶりです。
オリジナルばかり書いていると思いきや、ここに来て『黒崎くんの言いなりになんてならない』二次小説を書き始めてしまいました。
内容はまあ、いつもどおり(笑)
多分皆様のご想像どおり、ということで。
白河くん&黒崎くんと由宇のイチャイチャとなっております。メインは黒崎×由宇かな。
需要ないと思いますが、自己満足ですので読んでやってもいいって方はどうぞ。
お楽しみいただければ幸いです。



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あなただけに甘えさせてよ

Haruto side
「ねぇ、黒と由宇ちゃんって……まだでしょ?」
 寮の自室、我が物顔でベッドを占領している男に告げられた。
「何がだ」
「わかってるくせに」
 笑いを噛み殺した表情で告げたのは、黒崎晴人の親友、白河タクミだ。
 その表情を見れば、何が言いたいかなど一目瞭然だ。何かと二人のことを気にかけてくるのは、タクミがまだ由宇を気にしていると告げているようなもので。
 恋愛なんて自分には縁のないものだと思っていたのに、タクミによって気づかされた。
 タクミが由宇を大事にすればするほど、晴人の心中は複雑になっていく。どうでもいいと思っていたはずの由宇のことを、取られたくないといつしか思うようになってしまった。
「二人でいる時間がないなんて言わせないよ? この間も黒の実家、二人で行ったんでしょ? おじさんも何だかんだ言いながら、由宇ちゃんのこと気に入ってるよね」
「何が言いたい」
「だから、なんで由宇ちゃんに手出さないの?」
「……」
(んなの格好悪過ぎて言えるかよ)
 黙っていると納得できないのか、タクミがベッドから起き上がり顔を寄せて来た。
「いつもなら強引にキスするなり、押し倒すなりしてるだろ? ほら、寮で肝試しやった時、僕バッチリ聞こえちゃってるからね。あれだけのことしてて、今さら由宇ちゃんに触りたくないとは言わせないよ?」
「……だよ」
 本意じゃない。しかし、晴人にとって本音で話せるのもタクミだけだ。
「え、なに」
「だから……無理強いして嫌われるのが、怖くなった。それだけだ」
 そう。色々と理由を考えても、自分の中で答えは簡単には見つからなかった。由宇に触れたい。できれば朝まで抱きしめて、誰も触れたことのない場所を暴きたい──度々そんな欲求に駆られる。
 しかしそれができないのは、いや、できなくなったのは、由宇に対する想いが晴人の中で少しずつ変化してきたからだった。
 これ以上、泣かせたくない。嫌われたくない。そんな風に思うようになった。喧嘩して由宇と話せない日々が続くだけで、眠れないほどに由宇のことばかり考えてしまう。
 タクミに見せる笑顔を自分にも向けて欲しくて、柄にもないことばかりしてしまう。
「恋、しちゃってるね〜」
 ピュウと、軽やかな音で口笛が鳴った。
「馬鹿にしてんのか」
「そんなわけないでしょ。感動してる。あの黒がここまで変わるとは思ってなかったからね。黒はさ、人から寄せられる好意に慣れてないよね。だから、由宇ちゃんがどうして自分と付き合ってるのか、よくわからないんだろ?」
 タクミに隠し事など到底無理らしい。たしかに、もしかしてと思うことは多々あっても、今だに由宇の気持ちはわからない。大体、他人の気持ちを勝手に慮ることなどそもそも無理な話だ。
 ただ、由宇がタクミを好きらしいことは、わりとすぐにわかった。肝試しの時に実際由宇の口から聞いたし、タクミを見る由宇の目は晴人に向けられるものとはまったく違う色を見せていたから。
「わかれって方が無理だろ。他人の気持ちなんて」
「そう? 由宇ちゃんって結構わかりやすいけどなぁ。あ、今年の夏、由宇ちゃんだけ誘って三人で別荘行こうか。協力してあげる。それなりに対価はもらうけどね」
 悪戯好きの子どものように目を楽しそうに輝かせながら、タクミは口元に笑みを浮かべた。


Takumi side
 寮にいる生徒にバレないように、バラバラに駅から電車に乗り別荘地のある最寄りの駅で待ち合わせた。タクミが駅に着くと、改札前で待っていた由宇が駆け寄ってくる。
「白河くん! ねえ、ほんとによかったの? せっかくの休みなのにあたし、邪魔じゃない?」
 恐る恐るといった口調で、不安げに由宇が尋ねた。計算ではない。わかっているのに上目遣いに見つめられて、タクミの心臓はドクンと音を立てた。
(あーあ、損な役回りだ。けど、二人を見てるとお互いに好きなのわかるから、早くやっちまえ……ぐらいに思うこともあるんだよね。そうすれば……僕だってきっと諦めがつく)
 本当にキツいのだ。由宇と仲良くなればなるほど、タクミを信頼してくれるのがわかるから、それを裏切りそうな自分が怖くなる。二人が喧嘩していればチャンスだと悪魔の囁きが聞こえるし、これを機に振り向いてはくれないだろうかと思うこともある。
「邪魔だと思ってるなら、最初から声かけないよ。忙しい寮長となかなか二人きりになれない由宇ちゃんに、イチャイチャする場所を提供してあげようかと思って」
「いっ、イチャイチャって……」
「由宇ちゃん、顔真っ赤。可愛いね」
 頬に唇を寄せると、由宇の手で口を塞がれる。こういう反応は男の嗜虐心を煽るのだといい加減わからないものか。
「白河くんっ! からかうの禁止! あたしで遊ぶの禁止!」
「ふうん……別にいいけどね」
「白河く……っ、ん」
 塞がれた手を抑えつけ、細い指に舌を這わせれば、予想通り真っ赤になり狼狽した表情の由宇がいた。
 先程から遠くに見えていた人影。十メートル離れた場所だって目立つ男は、珍しくも顔色を変えてやって来た。それは幼なじみのタクミにしかわからない程度の表情の変化であったが。
「こいつをからかうなよ、タクミ」
 由宇の身体が後ろへと引かれて、口づけていた手も同時に離れていった。あーあ、残念とさも大したことのないように告げるが、本音ではもう少し由宇に触れていたかった。
「遅かったね、黒」
「黒崎くんっ!」
「言ったよな? 俺以外の男に触らせるなって」
「ん……黒崎く……っ」
 声を潜めてはいるが、晴人はあえてタクミに聞こえるように由宇の耳元で告げている。見せつけるように耳たぶを噛んで、由宇が身体を揺らすと満足したのか身体を離した。
 いくらそう人が多くないとは言え、駅前だ。旅行に来ている数組の女性たちから悲鳴のような声が上がった。
(目立つのがわかってないのか、わかっててやってるのか……)
「はいはい、僕が悪かったよ。迎えの車来たから行くよ」
 晴人の冷たい視線を軽くあしらえるぐらいには、付き合いは長く信頼もされている。
「ミシェル……さんに会うの楽しみ」
「由宇ちゃんも懐かれてたもんね」
「犬同士気が合うんだろ」
(だから、そういうところだって……っ!)
 まったくもって、もどかしさしかない。好きな子をいじめる小学生男子じゃあるまいし、ちょっとは優しい言葉の一つもかけられないものだろうか。晴人が人を思いやれる優しい人間だということをよく知っているタクミとしては、由宇への態度は誤解を生まないかとハラハラするのだ。
 自分でも矛盾しているのはよくわかっている。二人が喧嘩してくれれば奪うチャンスがあるのではないかと少なからず考えてしまう気持ちと、晴人のことをわかって欲しいと由宇に願う気持ちとは相反するものだ。
 しかし後部座席に座る二人を助手席から覗き見ると、タクミの胸は言いようのない苦しみに襲われた。
(由宇ちゃんは、ちゃんとわかってる。別に僕がしゃしゃりでる必要なんてないんだ……)
 窓の外を見るフリをしながら赤くなった顔を隠す由宇の左手は、しっかりと晴人によって繋がれていた。言葉はなくとも嬉しそうに頬を染めている由宇の気持ちは、タクミにしてみれば一目瞭然なのに、晴人はどうして気がつかないのか。苛立ちをぶつけたくなってしまう。タクミの恋心は複雑だ。
 二人にバレないようにそっと息をはくと、助手席の窓から流れる景色を見つめた。


Yu side
(前に来た時は……白河くんと付き合ってたんだっけ)
 結局由宇と付き合っていたのはゲームだったと言われ、二人の王子に振り回されていることに憤ったりもしたものだが、今ではタクミといい友人として付き合えている。晴人のことを相談できる唯一の相手と言ってもいい。
 芽衣子とタカコからも晴人とどうなっているのかと聞かれることは多いが、彼女たちは完全に由宇の味方に立って話を聞いてくれるので、延々と彼氏の愚痴を言っていることに申し訳なくなってしまうのだ。その点タクミは、幼なじみとして晴人のことをよく知っているし、由宇とも友達として付き合ってくれているため、中立な立場として話を聞いてくれる。
 タクミに頼りきりになってしまっているが、ほかに相談できる相手もいないのだから許して欲しい。
「由宇ちゃん、もしよかったら温泉入ってくる? 僕ら乗馬してくるから」
 別荘について早々タクミが言った。
「ありがとう」
 遠路に疲れてしまった由宇を労ってくれているのかもしれないと、タクミの言葉に甘えることにした。何度も風呂で晴人に裸を見られた過去を思い出し、チラッと視線を送るもののとうの本人はどこ吹く風だ。由宇の裸を見たぐらいのことで、動揺するなどとは思っていないが、まったく気にもしないのは一応恋人として付き合っている相手に対してどうなのだろうか。
(べ、別に見られたいわけじゃないけどさ……)
 最近、少しは……本当に少しは特別な存在として見てくれてるのではないかと思うようになった。それは、ふとした時の優しさだったり、与えてくれるキスの特別感だったりと要因は色々ある。何より、由宇の嫉妬に怒るどころか照れている素振りすら見せることもあった。
(あたしが好きなのは、黒崎くんだけなんだって……少しは伝わってるのかな)
 しっとりと肌に染み込むような湯が疲れた身体を包み込んだ。太陽の日差しは暑いぐらいなのに、避暑地というだけあって時折吹く風が火照った身体に心地良い。
 ふと、晴人とこの場所で会った時のことを思い出し、頬が赤らんだ。見られたのは自分だけではない。由宇とて晴人の裸を見たではないかと、そう考えれば自分がふしだらな女になってしまったような気さえする。
(すごく……引き締まった身体してるんだよね……ウェストとか細いのに、肩はやっぱり男の子で、あたしを抱き締める腕は力強くて)
「あ〜っ、もうダメ! のぼせそうっ、あがろ」
 以前のようなことがないようにと、一応バスタオルを露天風呂に持ち込んでいたが、由宇の予想を裏切り晴人とバッティングすることはなかった。それでも乗馬に行くと言っていたから、この場所に長居は危険だ。
「黒崎くん、部屋戻ってるかな……」
 部屋に行ってもいいだろうか。開口一番〝何の用だ〟とか〝用もないのに来るな〟などと言われそうな気がするが、まあ言われたら言われたでいい。そう開き直れるぐらいには、傷つき慣れてきたのだ。
 自室に戻り入念に保湿、香りの少ないボディクリームを塗った。化粧は濃すぎないように、ナチュラルメイクに。
 部屋を出てバルコニーを通ると、そこに晴人とタクミの姿があった。どうやら内風呂で済ませたらしく、二人とも髪が濡れている。
「黒崎くん、白河くん」
「由宇ちゃん、ゆっくりできた?」
「うん、ありがとう。あたしが遅かったから、二人とも温泉入れなかったでしょ……ごめんね」
「まったくだ」
 ふんと鼻を鳴らす勢いで言われて、由宇はガクリと肩を落とした。ほかに見られてないとしても、別段甘くなるわけじゃないらしい。
「黒、こっち来てる時毎日のように入ってるでしょ……由宇ちゃん、こっちおいで」
 タクミに手招きされて空けられた場所は、ベンチの中央。晴人とタクミの間だった。体格のいい二人に挟まれて座るには若干狭い。
「お、お邪魔……します」
「狭い」
 予想通りの晴人のセリフにため息しか出てこない。由宇は晴人と少し距離を取りタクミ側に寄った。トンと太もも同士が触れる距離が落ち着かない。
(どうしよう、触っちゃってるよ……でも、気にしないかな……白河くんそういうの慣れてそうだし)
 恋愛ではなくとも、男の子と肌が触れ合う距離にいるというのが、由宇にとっては落ち着かないのだ。過去に誰かと付き合ったことなどない。恋愛においての偏差値の低さがこういうところに出てしまうのだと実感する。
「由宇ちゃん、もうちょっとこっち来てもいいよ」
「うひゃぁ」
 グイッとタクミに腰を引かれて、身体ごと倒れ込んだ。
「おいっ」
 苛立ったような晴人の声が響く。
「狭いんでしょ? 僕は由宇ちゃんがくっ付いてくれたら嬉しいから」
 晴人は苛立ち紛れに自身の黒髪をグシャリとかき上げた。はぁっと深く息を吐いて、短く舌打ちをする。
(怒ってる……? あたし、また何かしたかな)
「タクミ、わかっててやってるだろ」
「言っただろ? 対価はもらうって。由宇ちゃん……」
「な、なにっ?」
 タクミに腰を抱かれもたれかかる体勢は、先ほどよりもずっと密着感が増し、由宇はもうパニック寸前だった。離れようと思っても、体重が後ろにかかり起き上がれない。眼前には眉間に皺を寄せた晴人の表情があり、浮気しているわけでもないのに責められている気分だった。
「僕と黒、どっちにキスして欲しい? どっちか選ばないと離さないよ」
 タクミの意図するところがわからない。そんなの──決まってるではないか。
「な、なんで? こんなとこで、キスなんて……できないよ」
「ここには僕と黒と由宇ちゃんしかいない。そりゃ外だから開放的だけど、近くに民家も別荘もないし、この辺りは全部うちの土地だから安心して」
(安心なんてできるわけないでしょ──っ!)
 隠れて晴人と二人でキスするのだって慣れてないのに、外でタクミに見られている状態でキスなんてできるはずがない。
「おい、タクミ。いい加減にしろよ」
「由宇ちゃんが選ばないなら、僕がするよ? 黒もどうやら嫌みたいだし?」
「あっ……」
 ツッと首筋を指で触れられて、由宇の身体は大きく震えた。ティーシャツの襟元にタクミの息遣いを感じて、由宇はくすぐったさに身を捩った。
「やっ、あ……く、ろさきくんがいいっ」
「了解、黒、ほら……キスしろよ。ね、由宇ちゃん……嫌がることはしないよ、ただ由宇ちゃんをここに連れてきた対価だから、少しの間我慢してね」
「対価って、何……んっ、触っちゃ、や」
 腰に回ったタクミの手がスルリと脇腹を撫でた。敏感な場所に触れられて、自分のものではないような声が漏れた。
(変な声、出たっ……恥ずかしいよ。キスしたら終わるなら、早くしてっ)
 由宇は晴人に向かって手を伸ばした。恥ずかしさから目に涙が浮かび、懇願するような表情になってしまう。
「んんんっ……はっ」
 瞬間、噛みつくように口付けられた。頭が沸騰してしまうほどに、激しく口腔内を貪られた。晴人に──。
 チュッと水音が立ち、ぞくりと背中に言いようのない感覚が走る。
「あっ、ん……」
 声を抑えようと思っても、どうしようもなかった。息を止めていればそれも可能だろうが、舌を吸われるたびにハクハクと酸素を求めて口が開いてしまう。
 絡められた舌が由宇の口の中を縦横無尽に激しく動き、かと思えば下唇を甘噛みされる。あまりの気持ちよさに頭が朦朧として、何も考えられなくなってしまう。
「ふっ、う……あっ、や」
 いつもの晴人の香りがする。ドクンドクンと胸が高い音を立てて鳴り響いた。その時、腹部に触れられていた手が再び動きを見せる。
 ティーシャツは捲り上げられ、由宇の白い胸元が露わになった。後ろからブラジャーのホックが外され、中に着ているキャミソールは肩ひもをずらされ腹部まで下ろされた。
「や、なにす……っ、ん」
 背後から回された両手は由宇の柔らかい胸を揉みしだく。爪の先で硬さのない乳首を弾かれれば、徐々にしこった赤い実がプツリと立ち上がりいやらしく揺れている。
「し、らかわく……っ、やだぁっ」
 いやいやと首を振っても、指は止まらない。それどころか、乳首が硬さを増せば増すほど、指の動きは激しさを増していく。
「はぁっ、あ……っ、あぁ」
 やっと手が離れていった矢先に、両手は胸から腰へと下り、さらに太ももをなぞりながら、由宇のスカートが捲り上げられる。柔らかい肉を揉みながら、這い上がってくる手の動きに、由宇の足先がビクンと震える。
「あぁっ、んっ、ん……そ、れダ、メ」
 ベンチの下に下ろしたつま先が、ウッドデッキを這うように動いた。ダメと言いながらも、気持ち良くて堪らない。それを知られるのが嫌でやめてと身を捩ってみせる。
「選んで。ココ、触るの……どっちがいい?」
 その声に我に返った。声の主は晴人ではない。胸に触れていたのも、太ももに触れているのもタクミであると、この時初めて知ったのだ。
 さらに太ももを撫でていた手がショーツの上を這うと、頭が真っ白になった。まさかタクミがそんなことをするとは思ってもみなかったのだ。
「ダメ……っ、白河く……っ」
「じゃあ、選べばいい。誰ならいいの?」
 それ以外の選択肢はないのか、と文句を言いたくとも、後戻りできない自分の体が〝やめて〟と言うなと訴えていた。翻弄されている自分が悔しくて、由宇は涙を堪えながら答えた。
「黒崎くん、っがいい……っ」
「ん、いいよ。ねえ、由宇ちゃん……ココ濡れちゃってるね。キスされて感じちゃった? 黒に気持ち良くして欲しい?」
 ツッとショーツの割れ目を爪の先端で撫でられる。自分でもしっとりと下着が肌にへばりついているのかわかる。
 触って欲しい、その考えを見透かされたようで、由宇は顔を真っ赤に染めた。タクミの考えが当たっていたとしても、それを自分で言えるはずがない。
「わかんなっ……よ」
 あまりの羞恥で堪えていた涙がこぼれ落ちた。
「タクミ、いい加減にしろ」
「ちゃんと答えないと、僕が由宇ちゃんイカせるよ、ほら」
「ひゃっ……あぁっ」
 足の間に入れられたタクミの手がモゾモゾと動いた。ショーツの上からしっとりと濡れた陰唇を指の腹で擦られる。タクミの指が動かされると、堪らなくなって腰が浮いた。腰を揺らした瞬間、ヌチっと卑猥な音が響いた。
「動かしちゃ、ダメェっ」
「誰に気持ち良くして欲しい? 由宇ちゃん、答えて」
 はっと息を荒くしたタクミに耳元で囁かれると、現実なのか夢なのかさえ曖昧になり、自分でも何を口走っているのかわからなくなった。
「黒崎くんがい……気持ち良く、して……っ。そ、こ……触って。ひあぁぁっ」
 ショーツの中に手が差し入れられる。
 くりっと濡れた陰核を指で弾かれて、由宇の身体はまるで痙攣を起こしたかのように震えた。今まで感じたことのない刺激が走り、全身の肌が性感帯になってしまったと思うほど鋭敏だ。
「あっ、あっ、あぁっ……ダメ、それ変になるからっ……触っちゃ、やぁっ」
「ココ、もうとろっとろ。ああ、気持ち良すぎて聞こえてないね。黒、由宇ちゃんは黒に触って欲しいんだよ。ちゃんとしてあげないと、ほら……もうイキそうになってる」
 クチュンクチュンと淫猥な音だけが、由宇の耳の中に記憶として残っている。誰の手か、誰の指かもわからず、ただ腰を振っていた。気持ち良くて堪らずに、もっともっとと求めていた。
「あぁっ、はっ、やぁ……そ、れ……いっ……気持ちいっ」
 もう息をすれば喘ぎ声にしかならない。身体が快感に震えると唇が塞がれて、陰核に愛液を塗りつけるように動かされた。ますます耳につく水音は激しさを増すが、羞恥はすでに消え失せていた。
 もうダメだ。どこか深い海の中に落ちていってしまう。流れに身を任せることに覚悟を決めたとき、ショーツの中で動いていた指があと少しのところで動きを止めた。
「はい、僕はここまで」
 パッと何のためらいもなくタクミの身体が離される。ここまで来て、あともう少しのところで焦らされた身体はおかしくなってしまいそうだ。由宇はいやいやと訳もわからずかぶりを振った。
「やぁ、へんになるからぁっ……」
「由宇ちゃん、大丈夫だよ。続きは黒にして欲しいんだよね? ちゃんと大好きな人に抱いてもらうといいよ」
 トンと背中を押されただけで昂ぶった身体は悲鳴をあげた。胸元で息を吸い込み、香ってくる晴人の匂いに酩酊しそうだ。
「も……っ、おねが……」
 縋り付くように晴人のシャツを掴む。こんなに乱れた自分のことをどう思っているのだろう。軽蔑されはしないかと気が気じゃなかった。
「タクミ、はなからこういうつもりかよ」
 耳元で語られる晴人の声にすら、ピクリと足が震えてしまう。早くどうにかして欲しくて堪らない。
「さあ? さっさと行きなよ。由宇ちゃん辛いだけでしょ」
 身体が浮いて意識がふわふわと波の上を漂った。晴人に抱えられていたのだと知ったのは、ベッドに下ろされた時だった。
 二人分の体重でベッドが微かに軋んだ音を出す。天井から吊り下がるシャンデリアをぼんやりと見ていると、急に視界が真っ暗になった。
「や、な……に」
「誰にでも尻尾振るの止めろって言ったよな? タクミに触られて気持ち良さそうな声で泣きやがって」
 晴人の手で目が覆われシャツが捲り上げられる。ふるりと尖った二つの実が汗ばみしっとりと濡れていた。
「だって……」
 逃れられなかった。そう強い力で押さえつけられていたわけではない。しかし、触れられるたびに昂ぶってしまう身体をどうにかしたかった。
「俺以外の男がお前に触れるのは許さない」
「だったら、早くこうしてくれればよかったのに」
 由宇は晴人のシャツをグッと引き寄せると、バランスを崩した晴人が由宇の上に倒れ込んだ。それでも体重をかけずに腕で支えるのはさすがだと言える。
 密着した下肢に晴人の昂りを感じて、由宇は喉を嚥下させた。
(黒崎くんも、触りたいって思ってくれてる?)
「ちゃんと、して……」
「お前に泣かれるのはやなんだよ」
「大丈夫だから」
 背中に腕を回し顔を寄せる。拒絶されたらどうしようという不安は杞憂に終わった。晴人の唇が重なり舌が絡められる。
「ん……っ」
 硬くなった乳首を捏ねるようにいじられて、塞がれた口からくぐもった声が漏れた。
「んん、む……っ、あっ」
 ピンと指の腹で痛いぐらいに擦られる。再び痺れるような感覚が腰から背中を通って突き抜けた。モゾモゾと腰が動き太ももを擦り合わせていると、乳房がぬるりと湿った感触に包まれる。
「ひっ、ん……ああっ」
 乳輪ごとしゃぶられて、晴人の口腔内で乳首が捏ねられる。ザラザラとした舌の感触によって、指で触れられるよりも強い快感に導かれる。ねっとりと湿った口腔内は熱を持ち、柔らかい乳房を強く吸われるたびに、由宇の全身にも熱はジワジワと広がっていった。
「く、ろさきくっ……そこ、ばっかや」
 腰を揺らすと、クチュリと湿った音が立った。二人きりの室内、聞こえるのは互いの息遣いだけという空間では、淫靡な水音がやたらと大きく耳につく。
 焦らされた身体は強い快感を求めている。泣かれるのは嫌だと言われたばかりなのに、もっとと言えないもどかしさに涙が溢れてきてしまう。
(嫌わないで……好きなの……っ)
「……っ」
 息を詰めたような声が聞こえた。晴人の喉が上下に動き、荒い動作で服が脱がされる。微かに晴人の頬に赤みが差しているような気がして、由宇の心臓はドクンドクンと弾むように音を立てた。
 晴人が自身のシャツに手をかける。逞しい身体が露わになり、熱に浮かされたように由宇は晴人から目が離せなかった。
「お願い……早く」
 密着した胸元から速い鼓動が伝わった。自然に足が開き、晴人の手を受け入れる。濡れた蜜壺に指が抵抗なく差し入れられてトンと奥が突かれると、肌がゾワリと粟立った。
「あぁっ、ふっ、あ、あ」
 指がスライドされるたびに、クチュクチュと耳を塞ぎたくなるほどの淫猥な音が室内に響く。指の動きに合わせて腰が揺れる。無意識に内壁がキュッと晴人の指を締めつけて、そのたびに新たな蜜が溢れ出た。
「すげえな、お前濡れ過ぎ」
 抜いた指を由宇の目の前に翳されて、羞恥に涙が浮かんだ。糸を引いて濡れた指を直視することなどできるはずがなかった。
「言わな……っで」
「泣かれるの嫌だって言ったけど、こういう時の泣き顔は結構クル」
 グッと腰を押し付けられて布越しに晴人の昂りを感じる。グリッと秘部に擦られれば、キュンと中が収縮を繰り返す。
「あたしに……興奮、してくれてるの?」
「んなの、ずっとしてんだろ」
 ベルトのバックルが緩められて、熱り勃った晴人の性器が濡れた秘部で擦られる。ヌチヌチと愛液がかき混ぜられると由宇の陰唇は誘うようにぱっくりと口を開いた。
「あ、あっ、入っちゃう……っ」
「……っ、掴まっておけよ」
 晴人の背中に腕を回すと、グッと体内に熱い塊が押し入ってきた。
「ひぁぁ……っ!」
 一番太い亀頭が入ってしまうと、あとは勢いよくズルリとすべてが収まった。太ももを高く抱えられて、浅い場所を何度か擦られる。カリが内壁の弱い部分を行き来して、結合部から蜜が溢れた。ジュッと内部に晴人の先走りが流れる。愛液とかき混ぜられて、ますます淫猥な水音を立てた。
「あっ、あっ、そこ、ダメっ……あぁっ」
「はっ……く」
 苦しげに息が吐き出される。晴人の汗がポタリと胸元に落ちて、赤く染まった頬に由宇の胸は喜びに打ち震えた。
「悪い……抑えられない」
 内部を圧迫している塊がグンと大きくなり、腰を激しく打ち付けられた。繋がった場所から溢れた愛液が飛び散り、互いの肌はぐっしょりと濡れていた。
「あぁっ、おっき……の、やぁっ……変になっちゃ、からぁ」
「ん……はっ」
 陰茎がズルリと引き抜かれ、ふたたび最奥に突き入れられる。ビクンと大きく身体が震え、絶え間なく愉悦の波が迫り来る。
「も、ダメっ、あっ、ダメぇっ──っ、んん──っ!!」
 腰が波打ち、背中が弓なりにしなった。同時に晴人の身体も痙攣するようにブルリと震えた。由宇の内部が生温かい感覚に包まれて、収まりきらなかった晴人の精液が秘部から溢れた。
「はっ、ん……んっ」
 息が止まるほどの快感に頭が真っ白になり、弛緩した身体はシーツの海に揺蕩う。身体は初めて味わう快楽に疲れ果て、もう指一本動かせそうにない。
「あ、ん……」
 ズルッと性器が抜けていく感覚に、小さく喘ぎ声が漏れる。ピッタリとはまっていた場所が空洞になり、喪失感に襲われる。
「声、出すなよ。止まらなくなる」
 達してもなお硬いままの性器で、陰核を擦られる。敏感に立ち上がったそこは少しの刺激で、ふたたび大きな熱を身体にもたらした。
「やぁっ、もっ……無理、だよ」
「我慢できない」
 しとどに濡れた陰部は抵抗なく晴人自身を飲み込んでいった。
「あぁぁっ──! だめ、まだっ……強い、の……っ」
 感じ過ぎて自分の身体が自分のものでなくなってしまったみたいだ。ズッズッと激しく腰を打ち付けられて、由宇は息も絶え絶えに喘ぎ続けた。
 いつしか薄暗くなり、オレンジに照らされた室内に黒い影が色濃く現れる。
 頬に触れられる感覚にようやく目を覚ました時には、隣にいる晴人の表情さえ見えなかった。
「黒崎くん……?」
 不安になって呼びかけると、頬を撫でていた手がピタリと止まった。
「なんだよ」
「ううん、なんでもない」
 顔が見えなくて不安だった。
 由宇は安堵の息を漏らすと、晴人の胸に頬を擦り寄せた。
「甘えてんのか」
「もう……悪い?」
「いや、悪くねえな」
 髪をかきあげられて、今まで以上に甘い口づけが降ってくる。
 額に、頬に。
「ね、もっとして?」
 もっと、もっと甘えたい。
 二人だけの時間。

fin

テーマ : 二次創作
ジャンル : 小説・文学

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Re: さくちゃん様

コメントありがとうございます!

花男でもないのに読んでいただけるなんてとても嬉しいです。
しかも気がつかなかったのですが、久しぶりに自分のブログを覗いたら拍手がたくさん!
こちらのブログ更新していないのに、いつもチェックしていただきありがとうございます!
類つくの話お約束はできませんが、花男熱が復活すれば…いいな(^◇^;)

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Re: Ree様

コメントありがとうございます!
そしてお久しぶりです!

まだ読んでくださっていたんですね〜私の方が感激です!
しかも需要がないと思っていた黒崎くん二次でコメントをいただけるとは…っ!

こちらの更新久しぶり過ぎてコメント何と返していいのかわかりませんが、とにかく嬉しかったのです(笑)
また間は空きますが、たまに遊びに来てくださいね〜
プロフィール

オダワラアキ

Author:オダワラアキ
オダワラアキの二次小説・二次創作置き場へようこそ。
ひるなかの流星・花より男子・日々蝶々・君に届け・会長はメイド様の二次小説・創作置き場です。黒バス黄黒、青黒BLも書いております。
現在はオリジナルばっかりになってしまったなぁ。

こちらを読むにあたって下記注意点をお読みになってからお進みください。

このサイトは原作のある漫画の二次創作、小説です。

同人誌や、二次小説(2次創作・夢小説)に抵抗のある方はウィンドウを閉じてください。
原作者様、出版社とは全く関係ありません。

小説の無断転記、複製、配布を禁じます。

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